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二十四節気七十二候

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9月28日から10月2日までの5日間を秋分の次候 蟄虫坯戸(むしかくれてとをふさぐ)と言います。虫たちが冬ごもりの支度を始める時期になります。10月1日を目安に衣替えをしましょう。衣替えをし、季節感を味わうことによって、秋を楽しむ心の心の余裕が運勢を大きく上げていきます。
 
この時期の特徴
零れ萩
初秋に咲き誇った萩の花が、散り落ちる様子を表した言葉です。古来、人々は鮮やかな紫色の萩の花が風に揺れ、こぼれるように散りゆく姿に美しさと切なさを感じ、季節の風物詩として愛でました。
 
珈琲
国際協定で、珈琲の新年度は10月からと定められています。そこで、珈琲にとっての元日に当たる10月1日が〚コーヒーの日〛。「読書の秋」という言葉もあるこの季節、珈琲の芳香を楽しみながら、本を読んで過ごす贅沢な一日はいかがですか。
 
あわび
4~5個の穴が並ぶ殻が特徴的なアワビ。この穴は成長と共に、新しいものが出来ると古い穴から閉じていきます。コリコリとした食感を楽しむ高級食材で、刺身や酒蒸し、ステーキなどで食べられます。夏から出回りますが、産卵期が近づく秋になると身が大きくなります。
 
今週の9月23日から二十四節気『秋分』に入ります。
23日から27日までの5日間を秋分の初候「雷乃収声」(かみなりすなわちこえをはっす)と言います。言葉のとおり、夏空を轟かせていた雷が、すっかりなりをひそめる時期。雷の原因でもあった雄大な入道雲が消え、代わりにいわし雲やうろこ雲が秋空にポツポツと現れます。
しかし、そうそう安心もしていられません。秋が進んでいくと、今度は日本海側では雪起こしの雷が鳴り始めるのです。
 
・この時期の特徴
鱗雲(うろこぐも)
晴れた秋空に、白い小さな雲塊が集まり、まるで魚のうろこの様に見える雲の群がりのことです。正式名称は巻積雲で、絹積雲とも書きます。俗称として、いわし雲、さば雲と呼ぶこともあり、俳句では秋の季語となっています。
 
彼岸花(ひがんばな)
秋の彼岸の頃に咲くため、その名がついたといわれる彼岸花。曼殊沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれ、花茎だけが五十センチほど伸びて、真っ赤な花を咲かせます。毒を持つので、田んぼや墓地を害獣から守るために植えられることが多く、少し不吉なイメージで語れることもあります。

おはぎ
彼岸の時期、先祖への感謝と家族の健康を願って、墓前や仏壇にお供えします。名前の由来は、秋の七草のひとつ、萩の花が小豆の粒と似ていることから。また春の彼岸に供えるぼたもちは、春に咲くぼたんの花を小豆に見立てたと言われています。
 
あけび
秋になると紫色の実をつけ、熟すと自然と皮が割れて果実が露出します。白い実はとろりとしていて甘く、昔は山で遊ぶ子どものおやつになっていたといいます。苦みのある皮も料理に利用でき、春の新芽も山菜として食されています。
今週の9月13日から17日までの5日間を『白露』の次候『鶺鴒鳴』(せきれいなく)と言います。小川や沼などの水辺に生息する鶺鴒。繁殖期であるこの頃に「チチン チチン」と高い音の鳴き声を聞かせます。鶺鴒は雀より少し大きな鳥で、ほっそりとした体に長い尾を持ちます。尾をしきりに上下に振る動きが特徴です。もともと河原で見られる鳥でしたが、近年は人家近くにも棲みつくようになり、より身近な野鳥となっています。
 
・キノコ狩り
朽ち木や木陰の腐葉土に生えているキノコ。秋の味覚を求めて、たくさんの人々が森の中へと探しに出かけます。日本は古くから森林が豊富な国。キノコは山の幸の一つとして、昔から味わわれてきました。
 
・鶺鴒(せきれい)
『日本書紀』にイザナギとイザナミに夫婦和合の方法を教えた鳥として登場。そのためか「教え鳥」「恋数え鳥」などという異名もあります。イシタタキ、ニワタタキなどと、地面を叩くように尾を振って歩く愛らしい姿を表した名でも呼ばれています。
 
・栗ご飯
ふっくらと炊き上がった、真っ白なご飯と黄金色の栗のコントラストが目にもおいしい栗ご飯。味付けは塩のみで、ご飯と栗、それぞれの優しい甘みを味わいます。栗の皮をむくのが少し大変ですが、水にしばらく漬けて皮を柔らかくしておくのがコツです。
 
・おしろい花
夕方に、赤や黄色、紫、白の花を咲かせ、翌朝にはしぼんでしまう花。熟した種を割ると中からおしろいのような白い粉が現れることからこの名が付きました。
人目を避けるように夕方から咲き始め、すぐにしぼんでしまうため「内気」という花言葉があります。
 
・レンコン
五行で秋の色とされる白い食薬には「肺」を潤す働きがあると言われます。またレンコンのビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴。食物繊維とともに暖かい材料でたっぷりととりましょう。
今週の9月7日から二十四節気『白露』(はくろ)に入ります。
大気が冷え、草に露が宿る頃。夏の名残の中かすかな秋の気配です。
9月7日から11日までの5日間を白露の初候「草露白」(くさのつゆしろし)と言います。

この時期の特徴

・しめじ
「香りマツタケ、味シメジ」と言われるほど、味が良いとされます。ただ、ここで言われるシメジは、本シメジのことで、一般に出回っているブナシメジとは別物です。シメジを鍋や汁物に入れる時は水からゆっくりと煮ると、旨み成分が溶け出して、おいしく仕上がります。

・赤とんぼ
誰もが一度は口ずさんだことがある童謡『赤とんぼ』に歌われている赤とんぼは、アキアカネ、ミヤマアカネ、ナツアカネなどの体の赤いトンボの総称。夏の間は山間部で過ごし、秋風が吹く頃に人々が生活する平野部へ降りてきます。

・重陽の節句
五節句の一つ。九月九日で古くから縁起が良いとされてきた奇数(陽数)の中でも一番大きな九が重なる日として、陽が重なる「重陽の節句」となりました。延寿の力があるとされる菊を用いて長寿を願うことから「菊の節句」とも呼ばれています。
 
先週の8月28日から今週の9月1日までを処暑の次候『天地始粛』(てんちはじめてさむし)
9月2日からは末候の禾乃登(こくものすなわちみのる)に入ります。
ようやく暑さが鎮まり始める頃という意味があります。

この時期の特徴
・二百十日(にひゃくとおか)
立春から数えて二百十日目のことを言い、今年は8月31日がその日にあたります。
この頃は稲の開花期で、他の農作物も実る頃なので、農家にとってはとても重要な時期になります。

・ブドウ
ブドウの果皮は未熟なうちはすべて緑色ですが、熟すと赤や紫に色づくものがあります。鮮度の良いものは粒に張りがあり、軸が太くて変色していません。皮に白っぽい粉が付いているのも、鮮度が良い証拠です。

・サンマの塩焼き
秋の味覚の代表格ともいえるのがサンマの塩焼き。たっぷりと脂ののったサンマをパリパリに焼き上げ、大根おろしやすだちを添えて頂きます。軽く振った塩が臭みをとり、旨みを引き出します。

 
今週の8月23日から二十四節気『処暑』(しょしょ)に入ります。
23日から27日までの5日間を「綿柎開(わたのはなしべひらく)と言います。
綿を包むガクが開き始める頃。綿の実がはじけ白いふわふわが顔をのぞかせた様子が見られます。

この時期の特徴
・葛切り
秋の七草の一つでもある「くず」を原料にした、和スイーツの代表格。まだまだ暑い日も多いこの季節、涼を求めるにはピッタリかもしれません。デザートだけではなく、春雨と同じような使い方で、料理に使うことも出来ます。

・コマドリ
雀ほどの大きさの小さな鳥で「ヒンカラカラカラ」と力強く鳴く声が、馬のいななきに似ていると、駒鳥という名が付きました。鶯は、オオルリと並んで、日本三鳴鳥に挙げられているほど有名な鳥ですが、最近は生息数が減少し、見かけるのが珍しい野鳥になってしまいました。

・梨
主に和梨・洋梨・中国梨の三種類があります。日本でよく食べられている和梨と洋梨は八月下旬から十一月にかけてが旬。和梨にはシャリシャリとした
独特の食感があります。
 

今週の8月18日から22日までの5日間を立秋の末候『蒙霧升降』(ふかききりまとう)と言います。
蒙霧とは立ち込める霧のこと。残暑が落ち着き、早朝や夕方にひんやりとした空気が漂うと、森や山が白い霧の衣をまといます。日本各地に現れる霧ですが、とくに北海道の釧路が霧の名所となっています。

この時期の特徴
・水引
山野に咲く花。細長い花穂に咲いた花は、上から見ると赤く、下から見ると白く見えます。それが祝儀などの包装を結ぶ飾り用の紙糸「水引」に似ていることから、同じ名前が付けられました。

・真蛸
市場に出回ることが多いタコ。丸くふくらんだ胴体と頭胴長の約三倍もある腕には、甘さと旨みが詰まっています。とくに「明石のタコは立って歩く」と言われるほど身が引き締まっています。通常、蛸壺を海に沈める「蛸壺漁業」によって漁獲します。

・かささぎ
白と黒のツートンカラーの体と、長い尾を持つ鳥。繁殖期には、つがいで木の上や電柱上に枯れ枝を使って巣を作る習性があります。けたたましい鳴き声も特徴の一つ。佐賀県の天然記念物に登録されています。
 

今週の8月13日から立秋の次候『寒蝉鳴』(ひぐらしなく)に入ります。
ヒグラシという名前は、日が暮れていく頃に鳴くことから「日を暮れさせるもの」として名付けられました。普段は涼しい朝夕に鳴く蝉ですが、気温が低くなると日中でも鳴くことがあるそうです。俳句では秋の季語で残暑が夕闇に染まっていく中で響く。ヒグラシの「カナカナカナ」という鳴き声は、夏の終わりと本格的な秋の訪れを教えてくれます。

この時期の特徴
・冬瓜
ウリ科の植物で、果肉は95%以上が水分。荷物やスープ、炒め物にしたりして食べます。弱った胃に優しいさっぱりとした味わいで、利尿効果があるため、薬膳料理などにも使用されます。

・きすのてんぷら
沿岸の砂泥底に生息する海水魚。その美しさから「海のアユ」とも呼ばれています。脂が少なく、柔らかい白身は、天ぷらやフライなどの揚げ物にピッタリです。骨もカリカリに焼いて骨煎餅として食べられます。
今週の8月2日から大暑の末候『大雨時行』(たいうときどきふる)に入ります。
今から台風や集中豪雨などに悩まされる時期です。大粒の雨が空から降り注ぎ、地面を打ち付けます。今日は晴天だと思っても、急に激しい夕立が降ることもしばしば。
もともと雨の多い日本には、雨を表す言葉が沢山あります。例えば、訪れてきた人が帰るのを引き留めるかのように急に振り出した雨の事をいう「遣らずの雨」など、情緒あふれる言葉も素敵です。

・蝉しぐれ
頭上で一斉に鳴き立てる蝉の声を、ザアザアと降る時雨のようだ、とたとえた言葉です。
1日中聞こえるように感じる蝉の声ですが、実は、午前中はクマゼミ、午後はアブラゼミといったように種類によって鳴く時間が決まっています。

・スイカ
スイカは中身の約90%が水分、糖度は10%程度となっており、夏の水分補給にぴったりの野菜です。夏の食べ物というイメージが強いのですが、暦の上では秋にあたる8月半ばが旬になる為、俳句では秋の季語となっています。

・太刀魚
細く平らな体で、尾びれと腹びれがありません。銀色に輝く姿が、太刀によく似ていることから名づけられました。焼くと旨みがグッと増します。新鮮なものを刺身で食べるのも美味です。



 
今週の22日から二十四節気『大暑』(たいしょ)の初候「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ)に入ります。
桐の実がなりはじめる頃。桐は古代中国では神聖な樹で五百円硬貨の表にも描かれています。金運上昇を願い五百円玉貯金を始めたり、きれいな五百円玉を財布に入れておいても開運効果がありますよ。

この時期の特徴
・風鈴の音
扇風機やクーラーなどのないかつての日本では暑い夏を少しでも過ごしやすくするために、風鈴の音に涼を見出しました。
金属やガラスなどで作った小さい釣鐘型の鈴が鳴らす音は、日本の夏の涼を感じさせます。

・朝顔
ラッパの形をした花を咲かせる、夏の風物詩。奈良時代に中国から日本に渡ってきました。
当初は薬用として用いられていましたが、江戸時代から観賞用に品種改良が行われるようになり、現在に至ります。

・ウニ
夏が旬の海の幸。長く鋭いトゲに包まれた身は濃厚な味わいで、寿司ネタや刺身として人気です。たくさんの種類がありますが、実は食べられないものがほとんど。日本では、主にエゾバフンウニやキタムラサキウニが食べられます。

・茗荷の甘酢漬け
シャキッとした食感と、独特の風味があるミョウガは、薬味として使うことが多く、食欲を促進してくれます。また漬け汁に漬けて作るミョウガの甘酢漬けは、さっぱりとした味わいがあります。
今週の7月12日から16日までの5日間を二十四節気「小暑」の次候『蓮始開』と言います。
夏の朝、泥の中から生まれた蓮が茎を伸ばします。この花が、水面に華やかな大輪の花を咲かせてくれるのはこの時期だけです。
蓮の花は深夜二時ごろにつぼみが開き、明け方に一番美しく咲き誇ります。昼頃には花弁を閉じ、また夜明けに咲くことを三日間繰り返し、開花から四日目には散ってしまいます。美しくも儚いその生きざまが、見る人の胸を打つのかもしれません。

この時期の特徴
・鬼灯の開花(ほおずきのかいか)
大きく膨らんだ赤い袋が印象的な鬼灯は、七月から、茎の各節に淡い黄色の花を咲かせます。花が咲くとがく片が大きくなり、果実を包んでしまいます。この青いがく片が熟して赤色になると、私たちがよく知る鬼灯の姿になるのです。

・アゲハ蝶
アゲハ蝶がさなぎからかえり、その黒色と黄色で美しく彩られた羽を広げる季節。その姿は山間から都心までいたるところで見かけることが出来ます。

蝶は『古事記』や『日本書紀』にも登場し、アクセサリーや家紋にも使われています。

・大賀蓮(おおがはす)
世界最古の花と言われている花で、約二千年前、弥生時代の古蓮と推定されています。千葉市花見川区の遺跡で種子が発見され、発芽に成功。現在は各地の蓮公園などでその花を咲かせています。

・しじみ汁
しじみは貝類の中で最も旨みのある出汁が取れると言われており、汁物にするのに最適です。小さな体にはカルシウムや鉄分、ビタミンなどが詰まっており、昔から栄養のある食べ物とされてきました。
 
今週の7月7日の七夕から二十四節気が『小暑(しょうしょ)』に入ります。
梅雨が明けるか明けないかという時期です。雲間からの日差しが日に日に強くなり、夏の熱を帯びた風が吹きはじめます。

この時期の特徴
・天の川
年に一度の織姫と彦星の逢瀬が許される日。夜空には多くの星で作られた天の川が流れます。天の川が見えないこともありますが、そういう時には、織姫と彦星はカササギという鳥に乗って、逢瀬を交わすそうです。

・李(すもも)
「酢桃」とも書き、甘酸っぱい果物で、プラムとも言います。
葉酸や鉄分、カリウムが豊富で、貧血や便秘解消に役立ちます。生で食べる他に果実酒やジャムなどにして楽しめます。

・そうめん
代表的な夏の味覚。ガラスの器に氷水と一緒に盛り付ければ、見た目も涼やかです。地域によっては七夕に食べる風習があり、素麵を糸に見立てて裁縫の技術の上達を願いました。

・茄子
水分が多く、食物繊維やカリウムなどの栄養素が豊富な夏野菜。
皮の色素であるナスニンには、動脈硬化などを予防する働きがあります。
焼いたり煮たりするほか、漬物などにして食します。
先週の6月26日から今週の7月1日までを二十四節気『夏至』の次候「菖蒲華」(あやめはなさく)と言い、7月2日からを「半夏生」(はんげしょうず)と言います。

この時期の特徴
・杜若 かきつばた
「いずれ菖蒲か杜若」という言葉があるように菖蒲と杜若は非常によく似ている花です。見分けるコツとして乾いた土に生えているのが菖蒲、池や沼などの近くの湿地に生えているのが杜若です。

・枇杷(びわ)
冬に花を咲かせる枇杷は、夏になると卵のような形の実が熟し、橙色に色づきます。果肉は甘く、上品な香りがします。また、枇杷の葉を乾燥させて煎じる枇杷茶には、免疫力を高める効能があります。

・オクラ
夏バテ予防の味方となる夏野菜です。五角柱の形をした実がなり、強いぬめりが特徴。このぬめりには、ペクチン、ムチンなどの成分が含まれており、整腸作用があります。
下痢や便秘で悩む人にもおすすめです。


 
今週の6月21日から二十四節気『夏至』に入ります。
まだまだ梅雨が続きますが、一年の中で、一番昼の時間が長く、太陽が最も高い位置まで昇ります。夏至は古くから特別視されてきました。タコ、イチジク、お餅なをど食べる風習があります。

風水では、日が出ていて活動に適している時間を「陽」、日が沈み体を休めるのに適した時間を「陰」としています。冷え冷えと寒い冬の「陰」から春を迎える頃になるにつれてだんだんと増えてきた「陽」の気は、日が昇ってから沈むまでの時間が一番長い夏至に最高潮に達します。

この時期の特徴
・カッコウ
「カッコウ、カッコウ」という特徴的な鳴き声から名づけられた夏鳥です。
灰色の体で、お腹に黒い横斑があります。巣を作らず、他の鳥の巣に托卵する習性があり、早く孵化した雛鳥は、仮親の卵を巣の外へ放り出してしまいます。

・トマト
トマトは一年を通して店先に並ぶ野菜ですが、初夏の物は糖度が高く、味も濃いと言われています。トマトの赤い色素はリコピンという成分で動脈硬化予防、老化予防、血糖値改善などに効果があります。

・ウツボグサ
周囲の季節に逆らうように夏には枯れてしまう花。
名前にある「ウツボ」とは、武士が矢を持ち歩くときに入れていた長井籠のこと。
冬に咲く花の形がこの籠によく似ているため、この名前が付けられました。
 

今週の6月16日から20日までの5日間を芒種の末候「梅子黄」(うめのみきばむ)と言います。
青々と育っていた梅の実が、梅雨入りにともなって黄色く色づき始めるのです。この期間中、雨がほとんど降らないことを「空梅雨」(からつゆ)と言います。

この時期の特徴
・鮎(あゆ)
だいたい六月から七月にかけて、各地の川でアユ釣りが解禁されます。アユはキュウリににた独特の香りを放つことから「香魚」とも呼ばれます。味の良い魚で、釣ったアユをその場で処理した塩焼きは絶品です。

・父の日
六月の第三日曜日は、父親に日頃の感謝を伝え、労う日です。「父の日」の提唱者であるドット夫人が、この日に父親の墓前にバラを捧げたことから、アメリカではバラを贈る風習があります。日本ではネクタイや靴下などを贈ることが多いようです。
今週の6月11日から15日までの5日間を二十四節気『芒種』(ぼうしゅ)の次候「腐草為蛍」(くされたるくさほたるとなる)言います。
じっとりとした夏の熱気がこもる季節となりました。同時に、腐りかけた草の下にいた蛍のさなぎが孵化し、その美しい光を放ち始める季節でもあります。
どこからともなく現れ、夜の川辺に飛び交う光が幻想的。その不思議な光景を見た昔の人々は、
腐った草が蒸れ、蛍に変化したのだと考え、この候名をつけました。

この時期の特徴
・蛍狩り
清らかな水の流れる小川で、光を放ち舞う蛍。その光景を楽しむのが「蛍狩り」。蛍は成虫になってから一週間しか寿命がありません。「恋に焦がれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」という言葉がありますが、まさに蛍の命は美しくはかないもの。

・メロン
甘い果汁がたっぷり詰まった果肉が人気のメロンは、実は野菜の仲間です。糖質が主成分で吸収されやすいブドウ糖や果糖が多く、手軽にエネルギー補給することが出来ます。

・梅酒
まだ梅の実が青いうちに収穫、漬け込んで作る梅酒。腸を整え、疲労回復の効果がある飲み物として昔から親しまれています。作り方も簡単で、アクを抜いた梅の実と氷砂糖、焼酎をビンに入れ、冷暗所で保存。三カ月ほどで出来上がります。
今週の5月31日から6月4日までの5日間を小満の末候「麦秋至」(むぎのときいたる)と言います。初夏の麦の刈り入れ時となる季節です。前年に植えた麦がたわわに実り、畑一面が黄金色の穂先で波打ちます。
まだ初夏なのに「秋」という字がつくことを不思議に思うかもしれませんが、この場合の秋は「実りの時期」という意味で使われているのです。

この時期の特徴
・麦嵐
この時期に麦の穂を揺らす風の事を麦嵐と言います。刈り取られる前の、黄金色に輝く麦畑に吹きわたる初夏の風は、まさに季節の風物詩です。
またこの時期に降る雨のことを麦雨と言います。

・夏みかん
甘酸っぱい風味のある夏みかんは、山口県の萩市で多く栽培されています。明治期に、萩藩が職を失った武士の為に夏みかんの栽培を推奨したのが理由です。
夏みかんにはクエン酸が豊富で、美肌効果や夏風邪予防にも。

・シジュウカラ
黒い頭に、灰色の羽、喉からお腹、尾羽までに黒い縦縞の模様を持つ小鳥で、スズメの仲間です。名前の由来には諸説ありますが、たくさんの仲間で群れる事から、四十の雀と命名されたという説もあります。

・野茨(のいばら)
花は白色や薄紅色で花びらは五弁に分かれています。赤い実は漢方の利尿薬として利用されることもあります。
今週の26日から二十四節気『小満』の次候「紅花栄」(べにばなさかう)と言います。
紅花の花が盛んに咲く時期。紅の染料の材料となる紅花は、黄色の花を咲かせます。

この時期の特徴
・紅花の開花
山形県高瀬地区周辺には、多くの紅花畑があります。
多くの紅花畑があります。江戸時代、最上川流域では「最上紅花」(もがみべにばな)の栽培が盛んに行われ、紅花商人が活躍しました。現在でも地域の伝統的な花として、栽培され続けています。

・天道虫
半球形のフォルムと背中の斑点模様が愛らしいテントウムシ。害虫のアブラムシを食べてくれるため、昔から人々に親しまれてきました。

・紫蘇(しそ)
今では一年中出回っているシソですが、本来は初夏から盛夏にかけてが旬です。葉は香りがよく、食用にも用いられます。体を温める効果があるので、夏場の冷え予防にも最適です。

・金魚草
金魚草の花は名前の通り、ひれの大きな金魚に似た形をしています。色も赤色、白色、黄色、紫色、桃色と数が多く、華やかな見目の夏の花です。青空の下で、風に揺れる姿は、まるで優雅に泳ぐ金魚のようです。
 
今週の5月16日から20日までの5日間を二十四節気『立夏』(りっか)の末候「竹笋生」(たのこしょうず)と言います。暖かくなった土中から、筍がその頭をのぞかせる季節です。

この時期の特徴
・泥鰌(どじょう)
小川や水田に棲み、冬は泥にもぐる細長い魚。伸びたヒゲには味蕾(みらい)という味覚を感知する器官があります。ウナギと並んで栄養価が高い魚で、柳川鍋やドジョウ汁などにして食べます。

・若竹煮(わかたけに)
シャキシャキとした歯ごたえのある筍を、ワカメと炊き合わせて作った旬の料理。アク抜きした筍を、出汁、酒、みりん、砂糖などで煮て、ワカメを合わせます。どちらも食物繊維が豊富な食材で、腸内を整えてくれます。
 
今週の5月10日から15日までの6日間を二十四節気『立夏』(りっか)の次候「蚯蚓出」(みみずいずる)と言います。昔から「蚯蚓のいる土はいい土だ」と言われるように、土中を豊かにしてくれる益虫です。こうしている間にも、夏に向けて、せっせと土を耕してくれているのでしょう。

この時期の特徴
・薫風(くんぷう)
新緑の香りを運ぶ、爽やかな初夏の風。「風薫る」(かぜかおる)とも言います。
この時期は、肌寒さが去り、夏の気配を感じ始める絶好の行楽シーズンです。青葉の匂いに誘われるまま、野山や公園に出かけてみるのも良いでしょう。

・いかなご
日本各地でとれる魚。主に稚魚をしらす干しや佃煮にして食べることが多く、生後三か月から四か月のものを「新子」(しんこ)と呼びます。兵庫県では、新子をショウガと醤油で佃煮にした「くぎ煮」が食べられています。

・ほととぎす
「テッペンカケタカ」という特徴的な鳴き声で。夏の到来を教える渡り鳥。五月上旬に日本に渡来します。漢字表記や別名が多くあり、文目鳥、妹背鳥、黄昏鳥、偶鳥、卯月鳥などと呼ばれます。
今週の5月5日から二十四節気『立夏』に入ります。5月5日から9日までの5日間を『立夏』の初候「蛙始鳴」(かわずはじめてなく)と言います。
冬眠から目覚めた蛙たちの鳴き声が聞こえ始める、夏の入り口の季節です。

この時期の特徴
・端午の節句
5月5日に、男子の出世と息災を祈る行事。菖蒲湯に入り、柏餅や粽を食べ、邪気を払います。
こいのぼりを上げるようになったのは江戸時代から。武士がこの日に武家飾りを立てたことを真似て、町人も出世魚である鯉をのぼりとして立て始めました。

・ちまき
端午の節句で、柏餅と並んで食べられる縁起物。笹の皮に包まれています。笹の中身は、葛粉に砂糖を入れ、こねて蒸した餅菓子であったり、もち米を蒸したおこわであったりと、地方によって違います。

・わかめ
みそ汁の具や酢の物などでなじみのある海藻。古くから食され、『古事記』や『万葉集』などにもその名前が見られます。ミネラル・カルシウムやカリウム・亜鉛などの栄養分が豊富です。
今週の4月25日から29日までの5日間を
二十四節気『穀雨』(こくう)の次候『霜止出苗』(しもやみてなえいずる)と言います。
朝晩の冷え込みが無くなり、霜も降りなくなった頃、ようやく田植えの準備が始まります。農家の人々にとって霜は天敵の一つ。今でこそビニールハウスで苗を守ることができますが、かつては霜によって苗や新芽がしおれてしまうことも珍しくありませんでした。
健やかに育った青々とした苗の絨毯を見ながら、もうすぐ訪れる忙しくも活気のある稲作のシーズンを思い浮かべます。

この時期の特徴
・春キャベツ
柔らかい葉の中に、ギュッと中身が詰まっている春キャベツ。
4月から6がつにかけて収穫されて店頭に並びます。瑞々しく甘みがある為、生食に向きます。葉の巻きがゆるいのが、おいしいものを選ぶコツです。

・潮干狩り
潮の引いた浜へ出て、熊手で砂を堀り、貝などを拾う行楽です。「磯遊び」とも呼ばれ、大人から子供まで楽しむことが出来ます。取ったアサリやアオヤギなどの貝を自宅で食べるのも一興です。

・つつじ
赤、白、紫色など華やかな色の漏斗(ろうと)形の花木として人気で、各地にはつつじ公園も見られます。江戸時代に多くの園芸種が生まれ、現代に続いています。
今週の4月20日から24日までの5日間を二十四節気『穀雨』の初候「葭始生」(あしはじめてしょうず)と言います。この時期はよく眠れ、二度寝や昼間に眠くなったりするので注意が必要です。早寝早起きを心がけ、生活のバランスを整えて食生活にも留意し、春の息吹から健康運を授かりましょう。


この時期の特徴
・藤
桜が散ると今度は藤の季節です。房状に垂れる蝶型の紫色の花は、『万葉集』の時代から日本で親しまれてきました。木材で組んだ棚にツルを這わせて花を垂らす、藤棚という鑑賞方法が有名です。

・コゴミ
クサソテツの若葉のこと。ゼンマイと同じように渦巻き状の頭をしていますが、綿毛がなく、濃い緑色をしています。アクが弱いので、簡単な下処理で食べられる山菜として人気です。ぬめりのある食感が特徴的です。

・メバル
目が飛び出しそうなほど大きいことから「目張」と名付けられた魚です。生息地によって色が変わり、水深が浅いところに棲んでいるものは黒く、深いところに棲んでいるものは赤くなります。
 
今週の4月15日(木)から清明の末候「虹始見」(にじはじめてあらわる)に入ります。
春が深くなるにつれて空気に水分が含まれるようになると、雨上がりの空に虹がかかるようになります。
春の気まぐれなにわか雨が上がり、陽光の下でふとした瞬間に見える春の虹は、夏の虹とは違い、すぐに消えてしまうはかない存在です。
昔から様々な国で、神聖なものと考えられており、古代中国では虹の正体は龍だとも考えられていました。

この時期の特徴
・春時雨
春に降るにわか雨のこと。冬に降る鋭くて冷たい時雨に比べ、霞がかった柔らかい春時雨は、冬から春への季節の移ろいを感じることが出来ます。大粒の雨が降った後には大きな虹を見ることが出来ると言われています。

・トビウオ
発達した胸びれを翼のように広げて波間を飛ぶ魚です。
一説には、一回の飛行で数百メートルも飛行したという記録もあるとか。
脂肪分が少なく淡白な白身魚で、刺身やタタキ、塩焼きにしても美味。地域によって「アゴ」「トビ」とも言われています。
 
今週の4月4日から二十四節気『清明』(せいめい)に入ります。
4月4日から9日までの6日間を清明の初候「玄鳥至(つばめきたる)」と言います。
いよいよツバメがやってくる季節になりました。

昔は、ツバメがどこからやってくるのか分からず、海の彼方にあるとされた常世国(とこよのくに)からやってくるという言い伝えがあったそうです。春の使いとして、たくさんの人に愛されてきたツバメには別名も多く、玄鳥(げんちょう)、天女(つばくらめ)、乙鳥(つばくら)などさまざまな呼び名があります。

この時期の特徴
・ひこばえ
樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のことをひこばえと言います。春から夏にかけて多く見られる現象です。「ひこ」とはひ孫のことを指す言葉です。太い樹木に新しく芽生えた小さい若芽のことをひ孫にたとえたのでしょう。

・花祭り
灌仏会(かんぶつえ)とも呼ばれる四月八日の行事で、お釈迦様の生誕を祝います。
さまざまな花で飾った花御堂を作り、中に誕生仏を安置します。お釈迦様が生まれたとき、甘露の雨が降ったとされていることから、甘露を意味する甘茶を像にそそぎます。

・アスパラガス
春から初夏にかけてが旬の野菜。栽培方法の違いで色が異なり、発芽後に盛り土をして栽培すると白色に、盛り土をせず日光に当てて育てると緑色のアスパラガスになります。また、疲労回復にいいアスパラギン酸が豊富です。

・燕
南東で冬を越した燕が日本に戻り、巣作りをはじめます。燕は穀物を荒らす害虫を退治してくれる鳥として大事にされました。燕が巣をかけるとその家は幸せになるともいわれ、巣立ちしたあとも巣をそのまま残す風習がある地域もあります。

今週の3月30日から4月3日までの5日間を
二十四節気『春分』の末候「雷乃発声」(かみなりすなわちこえをはっす)と言います。
春に鳴る雷の事を春雷と言います。春雷は夏の雷と違い、短く鳴るのが特徴です。

この時期の特徴
・春暁(しゅんぎょう)
春の夜明けを表す言葉で、夜明けの気配を感じながらも、まだまだ薄暗い時分です。冬のかたく張りつめた空気と違い、暖かみを感じます。
「春は曙」という言葉もあり、曙は暁よりもあとの空が白みかける時分です。

・鯛茶漬け
縁起物としてよく祝い膳に用いられる鯛。平安時代から朝廷への貢ぎ物にされるなど、特別な扱いを受けていました。鯛の切り身を醤油に漬け込み、ご飯に乗せて薬味とお茶を注いだ鯛茶漬けはちょっとした贅沢です。

・タラの芽
山の斜面に生えていることの多い山菜。穂先が鮮やかな緑色で、高さは4メートルほどになります。とげがある為採取する時は要注意。葉酸やビタミンEが豊富で天ぷらやから揚げ、おひたしにして食べます。

・タンポポ
タンポポには、日本の在来種である関東タンポポと外来種である西洋タンポポの二種類があります。花の真下の部分がめくれて反り返っているのが、西洋タンポポです。西洋タンポポは夏も咲きますが、関東タンポポは春の短い期間にしか咲きません。
今週の3月15日から19日までの5日間を啓蟄(けいちつ)の末候『菜虫化蝶』(なむしちょうとなる)といいます。菜虫とは青虫の事で、主にモンシロチョウへの幼虫を指します。さなぎが羽化し蝶の姿へと生まれ変わる幻想的な季節です。
浮世離れした美しさを持つ蝶は、別名を「夢見鳥」といい、これは中国戦国時代の思想家・荘子の代表作『胡蝶の夢』の説話に由来します。蝶にまつわる逸話は多く、ギリシャ神話では魂の象徴とされ、人間の死後、霊が蝶に変わるという話は各国に存在しています。

この時期の特徴
・花笑む
花が咲くことを「花笑む」と表現することがあります。「笑む」とはにっこり笑うこと。
「咲む」とも書きます。満面の笑みを見せてくれる色とりどりの花を見ると、思わず幸せな気持ちになり、自然に頬から笑みがこぼれてしまいます。

・猫柳(ねこやなぎ)
猫のしっぽのような、銀色をしたふわふわの花穂の植物です。そのかわいらしい見た目から華道の花材に用いられることもあります。野山の水辺に生えており、花穂がつけば春の知らせです。

・モンシロチョウ
白い羽根に斑点が特徴の小さな蝶。春から姿を見せ始め、ひらひらと花の間を飛び回ります。成虫の寿命は二週間ほどしかなく、可憐でありながらもはかない存在。
秋までに五回ほど世代交代を繰り返します。

・浅利(あさり)
石器時代から食されていたとされる日本の代表的な貝。
汁物、酒蒸し、佃煮など多くの料理で親しまれています。どこの干潟でも「あさると出てくる」ため「アサリ」と名付けられました。
今週の3月10日から啓蟄の次候『桃始笑』(ももはじめてさく)に入ります。
伸びた枝に沿って並ぶ桃色のつぼみがゆるみ、少しづつ花が開き始めます。
桜と並んで春を代表する花木で、似たような薄紅色の花を咲かせるため、桃と桜を間違えてしまう人も見られます。見分けるポイントは、桃は桜に比べて、枝の同じ箇所に密集して花をつける
ことです。
また、桃は古くから邪気を払う木と信じられ、庭の鬼門に植えられることもありました。

この時期の特徴
・桃花水(とうかすい)
春の陽気によって氷や雪が解けると、大量の水が川に流れ込み、水かさを一気に増やします。この雪解けの水のことを表す言葉が「桃花水」です。
何気ない自然現象にも、桃の香りと季節を感じさせる、美しい響きの言葉です。

・芝桜
赤色や白色、薄紅色の桜に似た花を咲かせる植物で、地をおおう芝生のように密生します。
公園や川辺などでよく見られる美しい花で、別名を「花爪草」と言います。

・新玉ねぎ
春先に出回る柔らかくて、みずみずしい新玉ねぎ。辛みが少なく甘みが強いので、サラダなどの生食に向いています。
玉ねぎそのものは、一年中見られる野菜ですが、新玉ねぎが食べられるのはこの時期だけです。

・ニシンの甘露煮
ニシンは産卵のために日本を訪れることから「春告げ魚」と呼ばれます。三枚におろした切り身を砂糖・酒・醤油で煮た甘露煮は、味がよく染みて美味です。京都の名物にニシンの甘露煮を乗せた「ニシン蕎麦」があります。
 
先週の28日から『雨水』うすい)の末候「草木萌動」(そうもくめばえいずる)に入りました。ようやく長かった冬の気配が薄れ、春の息吹が漂い始めた、草萌えの季節です。

この時期の特徴
・木の芽起こし
春の木の芽が出る頃を木の芽時(きのめどき)、そしてこの時期に降る雨を木の芽起こしと言います。草木のつぼみが膨らむためには欠かせないありがたい雨で、暖かな日差しと共に、春になる準備を手助けしてくれます。

・蛤のお吸い物
形が栗に似ており、浜辺に生息していることから浜の栗、すなわち「ハマグリ」と名付けられたという説があります。「日本書記」に記述があり、古くから食料として親しまれてきました。

・菜の花
黄色くて小さな花をつける春の花。花が咲く前のものは食材としても親しまれており、おひたしや和え物にしたりして食します。柔らかくてほろ苦い葉にはたんぱく質やミネラル、ビタミンなどの栄養素が豊富です。

・ひな祭り
三月三日に行われる女子の健やかな成長を願う行事で、正式には上巳の節句(桃の節句)と言います。女子のいる家庭で飾られるひな人形は、古くはもっと素朴な人形で、人間の身代わりとして穢れや厄災を移したあと、川に流していました。
 
今週の23日から27日までの5日間を雨水(うすい)の次候『霞始靆』(かすみはじめてたなびく)と言います。
気温が少しずつ上がり始め、霞がたなびき始める頃と言われています。

この時期の特徴
・辛子菜
ピリッとした辛みがクセになる辛子菜。産地である石川県では「金沢」の伝統野菜に認定されています。葉や茎を油で炒めたり、おひたしにしたりするほか、サラダや漬物などにして食します。

・檸檬
艶やかなイエローが美しい果物。ビタミンCの代名詞とされていますが、実はクエン酸も豊富です。また檸檬の香りにはリラックス効果もあると言われ、料理やデザートをフレッシュに彩ります。

・年越しトンボ
多くのトンボの仲間はヤゴの姿で越冬しますが、アオイイトトンボの仲間には成虫の姿で冬を越す「年越しトンボ」がいます。
今週の18日から二十四節気が『立春』から『雨水』に入ります。
18日から来週の22日までを雨水の初候『土脉潤起』(つちのしょう うるおい おこる)と言います。この時期は雨が降り注ぎ、土が潤う時期です。

この時期の特徴
・植物  パンジー
・魚介  竹麦魚(ほうぼう)
・野菜  高菜(たかな)
今週の12月21日から二十四節気『冬至』に入ります。

冬至とは、北半球において日の出から日の入りまでの時間がもっとも短い(=夜が長い)日のことです。まだまだ寒さは厳しくなる一方ですが、この頃を境に、夜は短く、昼は長くなっていきます。「一陽来福」と言って冬至から運気が上がると考えられていました。


この時期の特徴
・かぼちゃ
冬至の食べ物といえばかぼちゃ。
ところで、なぜ冬至にはかぼちゃなのでしょう?

かぼちゃの原産地は中南米。もともと暑い国の野菜なので、かぼちゃは夏から秋に収穫されます。ただ、カットさえしなければ、風通しのいい涼しい場所で2~3カ月保存することが可能です。かぼちゃは、体内でビタミンAに変わるカロテンや、ビタミンB1、B2、C、E、食物繊維をたっぷり含んだ緑黄色野菜。新鮮な野菜が少なくなる時期、これからの冬を乗り切るためにも、冬至という節目の日にかぼちゃを味わって栄養をつけよう…という先人の知恵なのです。ただ、江戸時代の文献には「冬至にかぼちゃ」という内容の記述はなく、明治以降に生まれた比較的新しい習慣と考えられています。

・柚子湯

もう一つの冬至の風習が柚子湯(ゆずゆ)。この習慣は江戸時代からあったようです。

1838(天保9)年に刊行された、江戸の年中行事を紹介する「東都歳事記(とうとさいじき)」によると、「冬至 今日銭湯風呂屋にて柚湯を焚く」との記述があります。

「冬至」を「湯治」にかけ、「柚子」を「融通が利く」(=体が丈夫)にかけて、お風呂屋さんが始めたとされています。江戸っ子ならではのしゃれたイベントですね。
 

今週の2月8日から12日までの5日間を立春の次候『黄鶯睍睆』(こうおうけんかんす)と言います。鶯の鳴き声が、春の寒空に響き渡る時節。候名の「黄鶯」(こうおう)は鶯(うぐいす)、「睍睆」(けんかん)は美しい声や姿形を意味する言葉。鶯といっても中国に生息する高麗鶯のことで、日本とは別種の鳥になります。全身が黄色く、目から後頭部にかけての黒い模様が美しい鳥です。

この時期の特徴
・鶯の声
「ホーホケキョ」という鳴き声が聞こえたら、春が訪れる合図です。鶯は冬の間は山の中で過ごし、春になると平地へ下りてきます。
早春に美しいさえずりを聞かせてくれることから「春告鳥」(はるつげどり)として古くから親しまれています。

・さやえんどう
早採りしたえんどう豆のこと。さやがついたままなので、シャキシャキとした食感が楽しめます。ビタミンCやカロテンなどの栄養も豊富な春の野菜で、汁物や煮物に使われます。

・沈丁花(じんちょうげ)
庭木として親しまれる常緑低木。早春に紅紫色と白色の花を咲かせます。とても香りのよい花で、香りが沈香(じんこう)という香木、花が丁字という木の花に似ていることから沈丁花(じんちょうげ)と名付けられました。

・伊予柑のマーマレード
栽培が盛んな愛媛県の旧国名「伊予」から名づけられた濃い橙色の柑橘類。
加工したときに出る独特の苦みを活かしたマーマレードは、ビタミンCが豊富で春先の寒い時期の風邪予防にぴったりです。
今週の2月2日は『節分』です。
2日になるのは1897年2月2日以来、124年ぶりです。
節分の起源については諸説ありますが、平安時代に鬼を払い、疫病を退散させる願いを込めて始まった儀式だったとも言われます。
そして2月3日は『立春』です。
1985(昭和60)年以来、2月4日の立春が続いていたのですが、37年ぶりに日付が変動します。

この時期の特徴
・恵方巻
節分に穴子、椎茸、デンブ、カンピョウ、キュウリ、玉子、高野豆腐など七種類の具材の太巻きを作り、その年の恵方(縁起のいい方角)を向いて、無言で丸かじりすると神様のご利益がある、とされています。諸説ありますが、七つの具材は「七福神」を表すと言われています。

・シロウオ
立春のころに旬を迎えるのがシロウオ(素魚)。透き通った体を持つハゼ科の魚で、早春に産卵のため川の河口域に遡上してきます。
キュウリウオ科のシラウオ(白魚)とは見た目も食べ方も似ていますが、別の種類です。

・トラフグ
ふぐの王様・トラフグは、厳しい冬の寒さが終わりかける立春のころが旬。成長したトラフグが産卵のため日本沿岸に近づいてきたころが食べごろです。体の温まるちり鍋や、キリッと締まったふぐ刺しは濃厚な味わいです。
今週の1月25日から29日までの5日間を
二十四節気『大寒』(たいかん)の次候『水沢腹堅』(さわみずこおりつめる)と言います。
沢に氷が厚く張りつめるという意味で、沢を流れている水も凍ってしまうほどの寒い時期ということを表しています。この頃は、強い寒気が入りやすく、最低気温が氷点下に達する地域も多くなります。

この時期の特徴
・福寿草(ふくじゅそう)
鮮やかな黄色い花を咲かせる福寿草は、雪の間から顔をのぞかせて元気に咲く姿から、新年を祝うという意味で名づけられました。旬は二月から三月ですが、お祝いにふさわしい花として正月飾り用にハウス栽培の花が売られることがあります。

・なまこ
赤いものを「あかこ」、青いものを「あおこ」と呼び、コリコリとした食感と旨みのある味わいで、海の幸として親しまれています。なまこは腸を塩辛にした「このわた」が日本の三大珍味として、ウニ(塩ウニ)、カラスミ(ボラの卵巣の塩漬け)と並んで有名です。

・マグロの山かけ
生食のマグロは消化吸収によく、冬に貴重なたんぱく質として体を温めてくれます。
タンパク質の消化を助ける山芋をすりおろして食す山かけは、理にかなった食べ方で、冬にこそいただきたい料理ですね
今週の1月20日から二十四節気『大寒』に入ります。
一年の内で最も寒い時期になります。
そして1月20日から24日までの5日間を『款冬華(ふきのはなさく)』といいます。
ふきのとうが顔をだし始める頃。「款冬」とはふきのことで、ふきの花茎がふきのとうです。
ふきのとうは早春を代表する山菜で、香りが強くてほろ苦い早春の味として人気です。
ふき味噌や天ぷらなどで楽しみたいですね

この時期の特徴
・南天
真っ白な花を咲かせた後、鮮やかな赤い実をつけ、お正月の飾りにも登場します。葉や実は昔から薬効があるとして、咳止めや眼病に重宝されていました。「難を転じる」とことに通じ、現代では庭木に人気の樹木です。

・林檎
秋から冬にかけて、蜜がたっぷりの林檎が出回りますす。青森県や長野県などの涼しい地域で採れる果物ですが、主な品種は「ふじ」「むつ」「紅玉」「ジョナゴールド」、青りんごとも呼ばれる「王林」(おうりん)がありますが、日本各地でとれる品種は七十種以上あります。

・ぶり
関東地方では成長するにつれて、ワカシ→イナダ→ワラサと呼び名が変わる出世魚で、縁起の良い魚とされています。
今週の1月5日から二十四節気『小寒』(しょうかん)に入ります。
また1月5日から9日までの5日間を『芹乃栄(せりすなわちさかう)』と言います。
芹(せり)が盛んに育つ頃。小寒の冷たい水辺で育った芹は、葉の先までみずみずしくておいしく、寒芹と呼ばれ珍重されました。ひとところに競り合うように群がって生えるので「せり(競り)」という名がついたとか。芹は春の七草のひとつです。

この時期の特徴
・春の七草
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロのことを「春の七草」と言います。七草には邪気払いの霊力があるとされ、人日(じんじつ)の節句の一月七日には、これらをお粥にして食べることで無病息災を祈ります。

・みかん
一般的にみかんと呼ばれる「温州蜜柑」は日本が原産の果物。ビタミンcと水分がたくさん含まれており、冬の風邪予防にも定着してきています。

・鱈(たら)寒い地方の海でとれる、淡白な白身がおいしい魚。まるまると太った体で「たらふく」の語源とも言われています。味付けをしないお湯に、タラや魚介類、野菜、キノコを入れて、好みの味で食べる「ちり鍋」の主役になります。

 
今週12月27日から31日までを冬至の次候『麋角解』(さわしかつのおつる)と言い、鹿の角が落ちる頃。「麋」は大鹿のことで、古い角を落として生え変わります。
また来年の1月1日からを冬至の末候『雪下出麦』(ゆきわたりてむぎのびる)と言います。雪の下で麦が芽をだす頃。浮き上がった芽を踏む「麦踏み」は日本独特の風習です。

地方によって異なりますが、一般的に一月一日から三日までを三が日、七日までを松の内と呼び、新年のお祝いをするこの期間を正月と呼びます。
「盆と正月が一度に来たようだ」という比喩表現がありますが、大きな喜びや晴れがましいことを示す意味にも使われます。

この時期の特徴
・年越しそば
蕎麦が細く長いことから、長生きという意味を込めて大晦日の夜に食べます。また、切れやすいという性質から、旧年の不運や苦労などを断ち切ってくれるという意味があるとも言われています。

・尾長
体が灰色で、長い灰青色の尾を持つ鳥。美しい姿とは裏腹にダミ声で鳴きます。繁殖期はつがいで巣を作り、お互いに協力して敵から身を守ります。繁殖期以外は、二十から三十羽の群れで住宅地や雑木林などの低地を飛び回っています。

・雑煮
餅に、野菜や肉、魚介を加えた汁物のこと。地方や家庭によって具や味付けはさまざまで、餅も関東では切り餅、関西では丸餅を用いることが多いようです。
正月の三が日に、祝い膳として食べられています。

・百合根
食用のユリの球根で、調理するときは一枚一枚外側からはがして茹でます。
食物繊維が豊富で、便秘改善やコレステロール値の上昇を抑えます。漢方でも使われ、精神不安やせきなどの症状を和らげます。
 

今週の12月21日から二十四節気『冬至』に入ります。冬至とは、北半球において日の出から日の入りまでの時間がもっとも短い(=夜が長い)日のことです。まだまだ寒さは厳しくなる一方ですが、この頃を境に、夜は短く、昼は長くなっていきます。「一陽来福」と言って冬至から運気が上がると考えられていました。


この時期の特徴
・かぼちゃ
冬至の食べ物といえばかぼちゃ。
ところで、なぜ冬至にはかぼちゃなのでしょう?

かぼちゃの原産地は中南米。もともと暑い国の野菜なので、かぼちゃは夏から秋に収穫されます。ただ、カットさえしなければ、風通しのいい涼しい場所で2~3カ月保存することが可能です。かぼちゃは、体内でビタミンAに変わるカロテンや、ビタミンB1、B2、C、E、食物繊維をたっぷり含んだ緑黄色野菜。新鮮な野菜が少なくなる時期、これからの冬を乗り切るためにも、冬至という節目の日にかぼちゃを味わって栄養をつけよう…という先人の知恵なのです。ただ、江戸時代の文献には「冬至にかぼちゃ」という内容の記述はなく、明治以降に生まれた比較的新しい習慣と考えられています。

・柚子湯

もう一つの冬至の風習が柚子湯(ゆずゆ)。この習慣は江戸時代からあったようです。

1838(天保9)年に刊行された、江戸の年中行事を紹介する「東都歳事記(とうとさいじき)」によると、「冬至 今日銭湯風呂屋にて柚湯を焚く」との記述があります。

「冬至」を「湯治」にかけ、「柚子」を「融通が利く」(=体が丈夫)にかけて、お風呂屋さんが始めたとされています。江戸っ子ならではのしゃれたイベントですね。



 

今週の12月17日から来週の12月21日までの5日間を二十四節気『大雪』の末候鱖魚群(さけのうおむらがる)』と言います。
この時期には、川を遡上する鮭の群れを見ることが出来ます。鮭の稚魚は川の上流で孵化し、海へと下ります。大海原で立派な鮭に成長すると、産卵のために、生まれ故郷の川に再び戻るのです。普通の鮭一万匹に対し、一~二匹しかとれない幻の魚といわれる「鮭児」(けいじ)は脂ののった若い鮭で、高級食材として寿司店などで珍重されています。

【この時期の特徴】
・鮭の里帰り
なぜ、鮭は自分の生まれた川へと戻ることが出来るのでしょう。この能力を「母川回帰」(ぼせんかいき)といい、最近の研究では、鮭は生まれた川に含まれているアミノ酸を匂いで判断し、それを辿っているという説が有力だそうです。

・胡桃(くるみ)
種実類の中でもタンパク質や脂質が高く、昔は貴重な山の幸として重宝されていました。
名前の由来には諸説ありますが、呉から伝えられた「呉実」(くれみ)が転じてクルミと呼ばれるようになったと言われています。

・紫小灰蝶(むらさきしじみ)
黒色でふち取られた濃い紫色の美しい羽を持つ蝶。しかし、その反面、羽の裏側は枯草のような模様をしています。数匹が集まって移動をし、成虫のまま照葉樹などの葉表に止まって冬を越します。

・焼き鮭
おにぎりや弁当の具材にぴったりの焼き鮭。実は、海で泳ぐ酒には寄生虫がいる為、火を通す必要があります。刺身など生食に用いられるサーモンは、正確には鮭ではなくニジマスという魚。ただし、鮭とマスに生物学的な違いはなく、孵化したあとに川に残る個体と、海に下りる個体で分かれるそうです。




今日12月7日から二十四節気『大雪』に入ります。
真冬と言われる時期になりました。「閉塞」(へいそく)という字には、「ふさがる」という意味があります。重く垂れこめた雲が空を覆い、天地の陽気をふさぎ、本格的に雪が降り始めます。冬の語源には諸説あり、「冷ゆ」という言葉が転じたという説や、寒さには「震う」(ふるう)、寒さが猛威を「振う」という説…。いずれにせよ、冬の寒さは生き物にとって辛く厳しい時期です。

この時期の特徴
・ 猩々木(ショウジョウボク)
洋名はポインセチア。大きく真っ赤な葉が美しい植物です。クリスマスの頃に花を咲かせるため、時期になると鉢や切り花として需要があります。原産地はメキシコで、日本には明治時代に渡ってきたとされています。

・フクロウ
全国の低地から山地の森林に生息しています。フクロウ科のうち「羽角」と呼ばれる飾羽が顔の左右にある種類をミミズクと呼びます。眼が顔の前面についているため、視野を広げられるよう首が180度回転します。

・鯉濃(こいこく)
冬の鯉は「寒鯉」(かんごい)といい、味が良いとされます。鯉を筒切りにして、長時間煮込んだ味噌汁が鯉濃です。濃厚な味で、鯉の代表的な料理の一つ。味噌煮にすることで、鯉の味のクセがなくなり、小骨も食べることが出来ます。









今週の12月2日から12月6日までの5日間を小雪(しょうせつ)の末候「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」と言います。
「黄ばむ」とは、黄葉のこと。同じ読みの「紅葉」は赤く色づくことですが、この字の「黄葉」は黄に色づくことを指します。
橘は六月に白い花を咲かせ、実を結び、この頃になると、ようやくその実が黄色く色づき始めます。実は小さく、ミカンに似た形をしていますが、酸味が強く、黄色に熟したとしても、生食にはあまり向かないようです。

この時期の特徴
・橘(たちばな)
ミカン科の常緑小高木で、古くから日本に自生していた柑橘類です。枝にはトゲがあり、青々とした小さな葉をつけます。常緑であることから「永遠」にたとえられ、不老不死の実とされていました。実や葉を図案化した家紋は十大紋のひとつ。

・金目鯛(きんめだい)
実は、マダイなどのタイとは違う種類。全身がタイのように赤く、目が金色で大きいことから、金目鯛と呼ばれます。
昼間は海底の岩礁(がんしょう)にいて、夜間は海面まで近づきます。冬は神奈川県の相模湾から茨城県の海域にかけて多く取れます。

。お歳暮
年の暮れにお世話になった人に渡す贈り物のことを言います。死者の霊をまつる御霊祭りに子孫が食べ物を持ち寄ったのが起源とされています。贈答は、目下の者から目上の者はそれにお返しをするというのがマナーとされています。




今週の11月12日から11月16日までの5日間を
二十四節気の立冬『地始凍』(ちはじめてこおる)と言います。

夜の間に霜が降り、溜まった水に氷が張り、そして文字通り、地面の土が固く凍てつく季節となりました。朝と夜の激しい冷気に身震いしながらも、霜柱を見つけると進んで踏みに行き、サクッとした感触を楽しむ人も多いのではないでしょうか。近年ではコンクリートで舗装した道が多くなり、霜柱を見かけることが少なくなったのが残念です。

この時期の特徴
・毛ガニ
甲羅は丸みを帯びており、体全体に短い毛が生えています。身の量は少ないですが、上品な口当たりと、カニ味噌のクリー三―さが人気です。日本では北側の太平洋や日本海、オホーツク海と広く分布しています。

・春菊のおひたし
苦い印象のある春菊。独特の香りがあり、鍋物やおひたしに用いられます。
葉の部分を茹ですぎると苦みが増すので、茎の部分より茹でる時間を短くするといいでしょう。カロテンやビタミンCを多く含み、「食べる風邪薬」とも言われています。

・七五三
起源は江戸時代の通過儀礼の一つといわれ、男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳の時に、健やかな成長を祝います。毎年11月15日に、子供たちは晴れ着に身を包み、千歳飴を持って家族で神社を詣でる姿が見られます。


 

今週の11月2日から6日までの5日間を霜降(そうこう)の末候『楓蔦黄』(もみじつたきばむ)と言います。野山の葉が色づく、紅葉狩りのシーズンです。紅葉とは楓の別称。名称の由来は「揉み出す」という言葉からきているそうです。かつて、紅花を揉み出して染料をとっていたことから「揉み」という言葉が「紅」を指すようになりました。楓が赤色に変わっていく姿が、紅花から色を揉み出す様子に似ていたことから「もみずる」というようになり、やがて「もみじ」になったそうです。

この時期の特徴
・紅葉(こうよう)
紅葉は樹木の冬支度。
モミジは気温が下がると葉の付け根に層(離層)が出来、葉で作られた糖分が回らなくなります。この糖分が赤い色素(アントシアニン)に変わり、葉が色づき、落葉します。日照が少なくなるため不要な葉をなくすのです。

・サルビア
ブラジルが原産で、秋までに赤や紫の鮮やかな花を咲かせます。ヤクヨウサルビアは「セージ」とも呼ばれ、ハッカのような爽やかさ香りで肉料理の臭み消しにも使われます。丈夫で背が高い植物なので、庭に植えて楽しむことが出来ます。

・ヒヨドリ
「ヒーヨ、ヒーヨ」という鳴き声から名前がついた鳥。ボサボサとした頭と、茶色のほっぺが特徴。庭木の実を食べるのが好きで日本の住宅地でも見かける鳥ですが、海外にはあまり生息しておらず、日本列島の周辺でのみ見られる珍しい鳥です。

・御欠(おかき)
カリッとした食感と香ばしく懐かしい味わい。煎餅との違いは原料にあり、煎餅は私たちが普段食べているご飯のうるち米、おかきやあられはもち米から作られています。餅を小さく切りフライパンで炒って乾燥させ、最後は油で揚げると手作りの味が楽しめます。



今週の10月28日から11月1日までの5日間を霜降(そうこう)の次候『霎時施(こさめときどきふる)』と言います。
冬がもうすぐ隣まで来ていることを感じさせる、晩秋のたたずまいのことを「冬隣」と言います。空の模様・風の様子・草木の色など、周囲の景色の変化や雰囲気から冬がすぐそこまで近づいてきた気配を感じる頃になります。

この時期の特徴
・銀杏の茶わん蒸し
銀杏はイチョウの実で秋の味覚の代表格。半透明の鮮やかな緑色で、水分を加えると黄色っぽく変化します。いろいろな料理の彩りに使われますが、おすすめは茶わん蒸しのなめらかさと銀杏のモチモチとした食感のコントラストはまさに絶品です。

・落花生
土の中から採れる、マメ科の植物です。その名前の由来は、花の付け根からつるが伸び、土の中にもぐってから実がなる面白い生態から来ています。秋に収穫され、塩茹でや焼き落花生、中身だけを取り出してバターなどでローストしてもいいでしょう。

・カワハギ
おちょぼ口をした、愛らしい姿の魚です。俳句では夏の季語になっていますが、秋から冬にかけてがおいしくいただけます。調理の時に、皮が綺麗にはがれることから「カワハギ」と呼ばれるようになりました。





今週の18日からの5日間を寒露(かんろ)の末候蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)』と言います。秋が深まり、キリギリスが家の戸口で鳴き声を聞かせてくれる頃。と言っても、キリギリスは夏の日中に鳴く虫。実はここに出てくるキリギリスはコオロギのことを指しています。
平安時代、人々がキリギリスのことをコオロギと呼んでいたのが、この候名になった理由です。恋の季節も盛りの頃、未だ実らない思いを胸にコオロギが鳴き続けます。

この時期の特徴
・虫の音(むしのね)
秋の夜長に耳を澄ませば、マツムシやスズムシ、コオロギなど秋虫の声が聞こえてきます。日本には古くから虫の音を愛でる文化があります。平安時代には貴族たちの間で、虫籠の中に鳴き虫を入れて楽しむことが流行していました。

・秋桜(コスモス)
和名を「アキザクラ」と言います。秋桜という感じをそのまま「コスモス」と読むほど、日本では馴染み深い秋の花です。美しい花を咲かせることからギリシャでは「飾り」という意味を持ちます。

・蕪(かぶ)
日本には奈良時代以前に伝わったと言われる蕪。江戸時代には全国で栽培され、それぞれの土地ならではの品種もたくさん生まれました。春と秋に収穫されますが、寒いと一段甘みが増すので、十月から十一月の秋の蕪が美味とされます。

・栗渋皮煮(くりしぶかわに)
秋の味覚として、料理にもお菓子にも使われる栗。鬼皮だけをむいた栗をまるごと使うスイーツが栗渋皮煮です。作り方は、アクを抜いた渋皮つきの栗を砂糖水でコトコト煮るだけのシンプルなもの。手間と時間はかかりますが手作りの味は別格です。




今週の10月13日から17日までの5日間を寒露(かんろ)の次候『菊花開』(きくのはなひらく)と言います。秋空が晴れることを「菊晴れ」(きくばれ)といいます。晴れ渡った秋空の下、ひと息つくと気分が一新します。古くから菊は最も品格のある花とされ、邪気を払う不老長寿の薬効があると言われています。

この時期の特徴
・鶉(うずら)
小さな頭にまるまるとした胴体が愛らしい鳥。野生の鶉は、秋の終わりに越冬のため、日本列島を北から南へと移動します。平安時代の書物に肉の調理法が残され、室町時代にはペットしても愛されていたという記録もあるようです。

・どんぐり
ドングリは͡小楢(こなら)、水楢(みずなら)、樫(かし)など、ブナ科の木の実の総称です。「どんぐりころころ・・・」と童謡にも歌われており、昔の子供たちにとっては格好のおもちゃでした。秋になると神社の境内や裏山でドングリを拾い、コマややじろべえを作って遊びます。

・いちじくの揚げ出し
「無花果」(いちじく)という字を書きますが、実際には花がないのではなく、実の中に無数の小さな花を咲かせます。「無花果」を揚げて合わせ出汁をかけた揚げ出しは、甘さと酸っぱさが合わさります。






10月8日から二十四節気が「寒露」(かんろ)に入ります。秋が深まり、朝と晩の冷え込み厳しくなってくる頃ですね。また10月8日から12日までの5日間を寒露の初候『鴻雁来る』(こうがんきたる)と言います。燕(つばめ)と入れ代わるように、雁が日本に渡ってくる時期。その年の秋、最初に北方から渡ってきた雁のことを「初雁」(はつかり)と呼びます。

この時期の特徴
・雁渡し(かりわたし)
初秋から中秋にかけて吹く北風のこと。ちょうど雁が渡ってくる頃に吹くので「雁渡し」と呼ばれるようになりました。この風が吹くと、一気に空気が秋らしくなり、空が澄み渡ります。「青北風」(あおきた)とも呼ばれます。

・芭蕉忌(ばしょうき)
江戸時代の俳人・松尾芭蕉が大坂で客死したのは1694年10月12日のこと。京都円山公園に建てられた芭蕉堂では、この日に芭蕉を偲び、句会と法要が行われます。

・北寄貝
北海道や東北で食べられている貝で「北に寄った貝」ということから「北寄貝」(ほっきがい)という名前が付きました。10センチ近くになる大型の貝で、独特の甘みがあります。生食のほか、炊き込みご飯、煮つけなど、色々な調理法で楽しめます。

・コオロギ
「枕草子」(まくらのそうし)にも記述があるほど、古くから親しまれてきた虫。「コロコロコロ」「ヒヨヒヨヒヨ」という美しい鳴き声をあげはじめる頃です。11月には一生を終えてしまうコオロギ。秋に成虫になると夜ごと鳴いて求愛をしているのです。




今週の9月28日から10月2日までの5日間を秋分の次候(じこう)『蟄虫坏戸』(むしかくれてとをふさぐ)と言います。私たちが秋の風情を感じている頃、虫たちは一足早く冬眠の支度を始めます。10月1日前後を目安に衣替えをされると良いかもしれませんね。衣替えをし、季節感を味わうことによって、秋を楽しむ心の余裕が運気を上げていきますよ

この時期の特徴
・零れ萩(こぼれはぎ)
初秋に咲き誇った萩の花が、散り落ちる様子を表した言葉です。古来、人々は鮮やかな紫色の萩の花が風に揺れ、こぼれるように散りゆく姿に美しさと切なさを感じ、季節の風物詩として愛でました。

・コーヒー
国際協定で、コーヒーの新年度は10月からと定められています。そこで、コーヒーにとっての元日に当たる10月1日が「コーヒーの日」。「読書の秋」という言葉もあるこの季節、コーヒーの香りを楽しみながら、本を読んで過ごす贅沢な一日はいかがですか。

・鳶(とび)
タカ目タカ科の鳶は、日本で一番身近な猛禽類(もうきんるい)。上昇気流にのって輪を描きながら空へ舞い上がり「ピーヒョロロロ」と鳴く姿は、日本人にとってなじみの深いものです。土木建設業の職人を鳶(とび)と呼びますが、それは彼らが持つ鳶のくちばしに似た鳶口(とびぐち)という道具が由来だと言われています。

・鮑(あわび)
4~5個の穴が並ぶ殻が特徴的なアワビ。この穴は成長とともに、新しいものができると、古い穴から閉じていきます。コリコリとした食感を楽しむ高級食材で、刺身や酒蒸し、ステーキなどで食べられます。夏から出回りますが、産卵期が近づく秋になると実が大きくなります。





 

今週の9月22日は秋分の日です。この日は昼と夜の長さがほぼ等しくなり、太陽が真東から出て、真西に沈みます。秋分の日をはさむ前後三日、合計七日間のことを「彼岸」といい、先祖を偲ぶ日となっています。9月22日から27日までの6日間を『秋分』の初候(しょこう)「雷乃収声」(かみなりすなわちこえをおさむ)といいます。夏空を轟かせていた雷が、すっかりなりをひそめる時期。雷の原因でもあった雄大な入道雲が消え、代わりにいわし雲やうろこ雲が秋空にポツポツと現れます。

この時期の特徴
・うろこ雲
晴れた秋空に、白い小さな雲塊が集まり、まるで魚のうろこのように見える雲の群がりのことです。正式名称は巻積雲(けんせきうん)で絹積雲とも書きます。俗称として、いわし雲、さば雲と呼ぶこともあり、俳句では秋の季語となっています。

・彼岸花(ひがんばな)
秋の彼岸の頃に咲くため、その名がついたと言われる彼岸花。曼殊沙華とも呼ばれ、花茎だけが五十センチほど伸びて真っ赤な花を咲かせます。毒を持つので田んぼや墓地を害獣から守るために植えられることが多く、少し不吉なイメージで語られることもあります。

・おはぎ
彼岸の時期、先祖への感謝と家族の健康を願って、墓前や仏壇にお供えします。名前の由来は、秋の七草のひとつ、萩の花が小豆の粒と似ていることから。また春の彼岸に供えるぼたもちは、春に咲く牡丹の花を小豆に見立てたと言われています。

・木通(あけび)
秋になると紫色の実をつけ、熟すと自然と皮が割れて果実が露出します。白い実はとろりとしていて甘く、昔は山で遊ぶ子供のおやつになっていたといいます。苦みのある皮も料理に利用でき、春の新芽も山菜として食されています。




今週の13日から17日までの二十四節気『白露』の次候「鶺鴒鳴」(せきれいなく)の5日間です。小川や沼などの水辺に生息する鶺鴒。繁殖期であるこの頃に「チチン チチン」と高い音の鳴き声を聞かせます。
鶺鴒は雀より少し大きな鳥で、ほっそりとした体に長い尾を持ちます。尾をしきりに上下に振る動きが特徴です。
もともと河原で見られる鳥でしたが、近年は人家近くにも棲みつくようになり、より身近な野鳥となっています。

この時期の特徴
・キノコ狩り
朽ち木や木陰の腐葉土に生えているキノコ。
秋の味覚を求めて、たくさんの人々が森の中へと探しに出かけます。日本は古くから森林が豊富な国。キノコは山の幸の一つとして、昔から味わわれてきました。

・鶺鴒(せきれい)
『日本書紀』にイザナギとイザナミに夫婦和合の方法を教えた鳥として登場。
そのためか「教え鳥」「恋教え鳥」まどという異名もあります。イシタタキ、ニワタタキなどと地面を叩くように尾を振って歩く愛らしい姿を表した名でも呼ばれます。

・栗ご飯
ふっくらと炊き上がった、真っ白なご飯と黄金色の栗のコントラストが目にもおいしい栗ご飯。味付けは塩のみで、ご飯と栗、それぞれの優しい甘みを味わいます。栗の皮をむくのが少し大変ですが、水にしばらく漬けて皮を柔らかくしておくのがコツです。

・白粉花(おしろいばな)
夕方に、赤や黄色、紫、白の花を咲かせ、翌朝にはしぼんでしまう花。
熟した種を割ると、中からおしろいのような白い粉が現れることからこの名がつきました。人目を避けるように夕方から咲き始め、すぐにしぼんでしまうため「内気」という花言葉あります。



今週9月7日から二十四節気『白露』に入りました。かすかに秋の気配を感じます。そして11日までの5日間を「草露白」(くさのつゆしろし)と言います。大気が冷え、晴れた秋の夜空が続く頃。この時期の朝には、草の上に露が降り、朝日の中で、白く光っています。
露は、日中の大気中にあった水蒸気が、夜の冷気で冷えたことで凝結し、草木の葉などに結ばれる水滴のことです。露は別名「月の雫」(つきのしずく)と呼ばれます。露が降りる仕組みを知らないかつての人々は、露のことを月の落とした雫だと思ったのでしょう。

この時期の特徴
・御山洗い
富士山麓地方で旧暦7月26日ころに降る雨のことを意味する言葉で、秋の季語です。言葉のとおり、この頃に降る雨は、多くの登山者によって汚れてしまった富士山を洗い清めてくれると解釈されています。

・占地(しめじ)
「香りマツタケ、味シメジ」と言われるほど、味が良いとされます。ただここで言われるシメジは本シメジのことで、一般に出回っているブナシメジとは別物です。シメジを鍋や汁物に入れる時は、水からゆっくりと煮ると、うまみ成分が溶け出して、おいしく仕上がります。

・赤とんぼ
誰もが一度は口ずさんだことがある童謡「赤とんぼ」に歌われている赤とんぼは、アキアカネ、ナツアカネ、ミヤマアカネなどの体の赤いトンボの総称。夏の間は山間部で過ごし、秋風が吹く頃に人々が生活する平野部へ降りてきます。

・重陽の節句
重陽の節句は五節句の一つで、九月九日。 古くから縁起が良いとされてきた奇数(陽数)の中でも一番大きな「九」が重なる日として、陽が重なる「重陽の節句」となりました。延寿の力があるとされる菊を用いて長寿を願うことから「菊の節句」とも呼ばれています。






今週の9月2日から7日までの5日間を処暑の末候『禾乃登』(こくものすなわちみのる)と言います。黄金色に輝く稲穂が、涼しげな秋風にそよぎ、大きく波打つ季節。「禾」(のぎ)は稲穂が実り、その豊かな頭(こうべ)を垂れている様子を、「登」は作物が成熟する様子を表しています。稲の実である米は、はるか昔、先史時代から私たち日本人にとって重要な食べ物として栽培されてきました。命のもとともいえる稲の海原……。その光景に、人々は喜び、色めき立ちました。

この時期の特徴
・稲穂
誰もが黄金色に輝く穂先を想像する稲穂。ところが、近年、黄金色以外の稲穂が注目されている「祝い酒」と「祝い紫」。
観賞用に交配された稲で、鮮やかな赤色や濃い紫色をしています。稲に「食べる」以外の価値が見出されはじめています。

・サツマイモ
程よい甘みで、料理だけでなく、デザートにも利用できる人気の野菜。食物繊維のほか、ビタミンCもたっぷり。サツマイモの
ビタミンCは熱に強いのも特徴です。中国から沖縄を経由して鹿児島に伝わったことから、薩摩のイモ、サツマイモと呼ばれるようになりました。

・秋刀魚の塩焼き
秋の味覚の代表格とも言えるのが、秋刀魚の塩焼き。たっぷりと脂がのった秋刀魚をパリパリに焼き上げ、大根おろしやすだちを添えていただきます。軽く振った塩が臭みをとり、旨みを引き出します。

・松虫(マツムシ)
文部省唱歌『虫のこえ』の中で「ちんちろ ちんちろ ちんちろりん」と歌われているのがマツムシ。昔はスズムシとマツムシの呼び方が逆になっていたと言います。生息地が開発の影響を受けやすいことから数が減少し、都市部では、その鳴き声を聴くことも少なくなりました。







今週の8月23日から二十四節気『処暑』に入ります。処暑には暑さが止むという意味があります。蒸すような残暑が続く中、少しだけ涼やかになった初秋の風が吹き渡る頃です。
空を見上げれば「行き合いの空」が見られるかもしれません。夏の入道雲と秋のすじ雲が、同じ空に現れて行合う。夏から秋に移りつつあるこの時を象徴しているかのような光景です。

この時期の特徴
・綿花(めんか)
「綿花」とは綿の花のことではなく、綿の種子についた実綿のことを指しています。開花してから50~60日あとに成熟した実が割れ、中から白くて柔らかな綿毛が現れます。その様子は、まるで華が開いてるかのように見えます。

・葛切り
秋の七草のひとつでもある「くず」を原料にした、和スイーツの代表格。まだまだ暑い日も多いこの季節、涼を求めるにはぴったりかもしれません。デザートだけでなく、春雨と同じような使い方で、料理に使うこともできます。

。駒鳥(こまどり)
雀ほどの大きさの小さな鳥で「ヒンカラヒンカラ」と力強く鳴く声が、馬のいななきに似ていると、駒鳥(こまどり)という名が付きました。うぐいす、おおるりと並んで、日本三大鳴鳥に挙げられているほど有名な鳥ですが、最近は生息数が減少し、見かけるのが珍しい野鳥になってしまいました。

・梨
主に和梨、洋梨、中国梨の三種類があります、日本でよく食べられている和梨と洋梨は、八月下旬から十一月にかけてが旬。和梨にはシャリシャリとした独特の食感があります。



今週の8月13日から来週の17日までの5日間を立秋の次候『寒蝉鳴』(ひぐらしなく)と言います。ヒグラシという名前は、日が暮れていくころに鳴くことから「日を暮れさせるもの」として名づけられました。普段は涼しい朝夕に鳴く蝉ですが、気温が低くなると日中でも鳴くことがあるそうです。俳句では秋の季語で、残暑が夕闇に染まっていく中で響く、ヒグラシの「カナカナカナ」という鳴き声は、夏の終わりと、本格的な秋の訪れを教えてくれます。

この時期の特徴
・迎え火
盆の時期は地方によって違いがありますが、一般的に月遅れの盆(旧盆)は八月十三日から十六日までの間に行われるが多いようです。盆入りの八月十三日の夕方には、先祖の霊が迷わないように目印として火を焚く迎え火を行います。

・冬瓜
ウリ科の植物で、果肉は95%以上が水分。
煮物やスープ、炒め物にしたりして食べます。
弱った胃にやさしいさっぱりとした味わいで、利尿効果があるため、薬膳料理などにも使用されます。

・蝉
世界に約三千種もいると言われている蝉。そのうちの約三十種類が日本に生息しています。一般的に蝉は夏の虫というイメージが強く、俳句などでも夏の季語とされます。しかし、ヒグラシやツクツクボウシなど秋の季語とされている種類もあります。




今日8月2日は「土用の丑の日」で、今年は今日8月2日を「二の丑」と呼びます。
土用とは立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、この期間中の丑にあたる日が、土用の丑の日です。
暑い夏を乗り切るためにウナギを食べて精をつける風習は、江戸時代の発明家・平賀源内が行ったうなぎ屋の宣伝によって生まれました。
  
今日8月2日から8月6日までの5日間を二十四節気『大暑』の末候『大雨時行』(たいうときどきふる)と言います。台風や集中豪雨などに悩まされる時期です。大粒の雨が空から降り注ぎ、地面を打ち付けます。今日は晴天だと思っても、急に激しい夕立が降ることもしばしば。もともと雨の多い日本には、雨を表す言葉がたくさんあります。例えば、訪れてきた人が帰るのを引き留めるかのように急に降り出した雨のことをいう「遣らずの雨」など情緒あふれる言葉も素敵です。

この時期の特徴
・蝉時雨(せみしぐれ)
頭上で一斉に鳴き立てる蝉の声を、ザアザアと降る時雨のようだ、とたとえた言葉です。一日中聞こえるように感じる蝉の声ですが、じつは、午前中はクマゼミ、午後はアブラゼミと言ったように、種類によって鳴く時間が決まっています。

・スイカ
スイカは中身の約90%が水分、糖度は10%程度となっており、夏の水分補給にぴったりの野菜です。夏の食べ物というイメージが強いですが、暦の上では秋にあたる八月半ばが旬になるため、俳句では秋の季語となっています。

・太刀魚
細く平らな体で、尾びれと腹びれがありません。銀色に輝く姿が、太刀によく似ていることから名づけられました。焼くと旨みがぐっと増します。新鮮なものを刺身で食べるのも美味です。


今週の7月28日から8月1日までの5日間を二十四節気『大暑』の次候『土潤溽暑』(つちうるおうてむしあつし)と言います。ようやく夏の本番がやってきて、草木がますます緑を深くするのと同時に、大気はじっとりと蒸し暑くなり、地面から陽炎が立ち昇ります。
昔の人は逃げ場のない暑さをしのごうと、打ち水をしたり、冷たいものを食べて体を冷やしたり、厚気払いを行ったりしました。一方で、田畑では、太陽の恵みを受けた農作物が実り始めています。

【この時期の特徴】
・草いきれ
夏の猛暑日、太陽が生い茂った草むらを照りつけたことで立ち昇る、ムッとした熱気のことを意味する言葉で夏の季語です。草むらの中が外気よりも著しく高温多湿になることで発生する現象です。

・ひまわり
その名の通り、太陽に顔を向ける夏の花。しかし、実際には華が開いたあとはそれほど動かないそうです。高さ2メートルほどの直立した茎をもち、鮮やかな黄色の大輪の花を咲かせます。

・海鞘(ほや)
東北地方の夏の珍味。味がよく、刺身や焼き物、揚げ物などにして食べますが、奇妙な外見から親しみのない人は敬遠しがちかもしれません。平安時代に書かれた『土佐日記』にも、その名を見ることができます。

・ウスバカゲロウ
トンボに似た見た目をしていますが、違う種類の虫。昼は葉の陰で休み、夜になると透き通った羽を広げ、光に向かって飛びます。幼虫は蟻地獄と呼ばれ、地表にすり鉢型の巣を作り、落ちた蟻や小さい虫を食べます。


今日7月21日は「土用の丑の日」です。土用とは立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間を指し、この期間中の丑にあたる日が、土用の丑の日です。暑い夏を乗り切るためにウナギを食べて精をつける風習は、江戸時代の発明家・平賀源内が行ったうなぎ屋の宣伝によって生まれました。今年の夏は土用の丑の日が2回あります。
この場合は今日7月21日を「一の丑」、8月2日を「二の丑」と呼びます。

今週の7月23日から7月27日までの5日間を大暑の初候『桐始結花』(きりはじめてはなをむすぶ)といいます。
桐の実がなり始める頃。
桐は古代中国では神聖な樹で五百円硬貨の表にも描かれています。
金運上昇を願い、五百円玉貯金を始めてみてもいいでしょう

この時期の特徴

・風鈴の音
扇風機やクーラーなどのないかつての日本では暑い夏を少しでも過ごしやすくするために、風鈴の音に涼を見出しました。金属やガラスなどで作った小さい釣り鐘型の鈴が鳴らす音は、日本の夏の涼を感じさせます。

・朝顔
ラッパの形をした花を咲かせる、夏の風物詩。奈良時代に中国から日本に渡って来ました。当初は、薬用として用いられていましたが、江戸時代から鑑賞用に品種改良が行われるようになり、現在に至ります。

・ウニ
夏が旬の海の幸。長く鋭いトゲに包まれた身は濃厚な味わいで、寿司ネタや刺身として人気です。たくさんの種類がありますが、実は食べられないものがほとんど。日本では主にエゾバフンウニやキタムラサキウニが食べられます。

・茗荷の甘酢漬け
シャキッとした食感と独特の風味があるミョウガは、薬味として使うことが多く食欲を促進してくれます。また漬け汁に漬けて作るミョウガの甘酢漬けはさっぱりとした味わいがあります。








今週の7月12日から17日までの5日間を小暑の次候『蓮始開』(はすはじめてひらく)と言います。夏の朝、泥の中から生まれた蓮が茎を伸ばします。この花が、水面に華やかな大輪の花を咲かせてくれるのはこの時期だけです。
蓮の花は深夜二時頃につぼみが開き、明け方に一番美しく咲き誇ります。昼頃には花弁を閉じ、また夜明けに咲くことを三日間繰り返し、開花から四日目には散ってしまいます。美しも儚いその生きざまが、見る人の胸を打つのかもしれません。

【この時期の特徴】
・鬼灯(ほおずき)の開花
大きく膨らんだ赤い袋が印象的な鬼灯(ほおずき)は七月から、茎の各節に淡い黄色の花を咲かせます。花が咲くとがく片が大きくなり、果実を包んでしまいます。この青いがく片が熟して赤色になると、私たちがよく知る鬼灯の姿になるのです。

・アゲハ蝶
アゲハ蝶がさなぎからかえり、その黒色と黄色で美しく彩られた羽を広げる季節。その姿は山間から都心まで至るところで見かけることができます。蝶は『古事記』や『日本書紀』にも登場し、アクセサリーや家紋にも使われています。

・大賀蓮(おおがはす)
世界最古の花と言われている花で、約二千年前、弥生時代の古蓮と推定されています。千葉市花見川区の遺跡で種子が発見され、発芽に成功。現在は各地の蓮公園などでその花を咲かせています。

・シジミ汁
シジミは貝類の中で最も旨みのある出汁がとれると言われており、汁物にするのに最適です。小さな体にはカルシウムや鉄分、ビタミンなどが詰まっており、昔から栄養のある食べ物とされてきました。


今週の7月7日から二十四節気『小暑』(しょうしょ)に入ります。7日から11日までの5日間を『温風至』(あつかぜいたる)と言います。梅雨が明けるか明けないかという時期です。雲間からの日差しが日に日に強くなり、夏の熱を帯びた風が吹きはじめます。
一度、梅雨が明け、何日も気持ちの良い晴天が続いたと思っても、再び梅雨のような状態に戻ることを「戻り梅雨」「返り梅雨」といいます。
不安定な気候の中、本格的な夏の到来を待ちわびます。

【この時期の特徴】
・天の川(あまのがわ)
年に一度の織姫と彦星の逢瀬が許される日。夜空には多くの星で作られた天の川が流れます。天の川が見えないこともありますが、そういう時には織姫と彦星は鵲(かささぎ)という鳥に乗って、逢瀬を交わすそうです。

・李(すもも)
「酢桃」とも書き、甘酸っぱい果物で、プラムとも言います。葉酸や鉄分、カリウムが豊富で、貧血や便秘解消に役立ちます。生で食べるほかに果実酒やジャムなどにして楽しみます。

・素麺(そうめん)
代表的な夏の味覚。ガラスの器に氷水と一緒に盛り付ければ、見た目も涼やかです。地域によっては七夕に食べる風習があり、素麺を糸に見立てて裁縫の技術の上達を願いました。

・茄子(なす)
水分が多く、食物繊維やカリウムなどの栄養素が豊富な夏野菜。皮の色素であるナスニンには、動脈硬化などを予防する働きがあります。焼いたり煮たりするほか、漬物などにして食します。




今週の7月2日から7月6日までの5日間を、夏至の末候『半夏生』(はんげしょうず)といいます。この時期に半夏(はんげ)という名のサトイモ科の植物が生えることが由来。半夏(はんげ)は別名「烏柄杓」(からすびしゃく)といい、薬草として使われます。また、この時期に半夏生というドクダミ科の花も咲きます。
農業の大切な節目で、田植えを終わらせる目安とされました。この時期、酒肉を禁じるなど物忌みを行うこともあったようです。

≪この時期の特徴≫
・半夏雨(はんげあめ)
半夏生の日に降る雨のことを「半夏雨」(はんげあめ)といいます。
田植えに田の神が昇天するときに降る雨とされており、この日は大雨になると言われてました。また天候によって、一年の豊作を占う風習もあったようです。

・半夏生(はんげしょう)
七十二候の1つと同じ名前を持つ植物。この時期に小さな白い花が咲き、その周りの葉の半分が白く染まります。名前の由来は半夏生の時期に葉が白くなるから、または葉が白くなる様子が化粧をしているようであるからとも言われています。

・オクラ
夏バテ予防の味方となる夏野菜です。五角柱の形をした実がなり、強いぬめりが特徴。
このぬめりには、ペクチン、ムチンなどの成分が含まれており、整腸作用があります。下痢や便秘で悩む人にもおすすめです。




今週の6月21日から二十四節気『夏至』に入ります。
まだまだ梅雨が続きますが、ようやく夏だ!と実感できる時期。
一年の中で、一番昼の時間が長く、太陽が最も高い位置まで昇ります。
この日から夏の盛りに向けて日に日に気温が上昇していくのに対して、日照時間は冬に向かって短くなっていきます。夏至は特別な日として、世界中で祝われており、北欧やヨーロッパなどでは夏至祭が行われます。

この時期の特徴
・南風(はえ)
夏に吹く南寄りの季節風のことを指します。
梅雨に入り、曇り空の下で雨と共に吹く南風のことを「黒南風」(くろはえ)、梅雨が明けて、青空の下で吹く南風のことは「白南風」(しろはえ)と呼びます。
ちなみに、西風を「ならい」、北風を「あなじ」と言います。

・郭公(カッコウ)
「カッコウ、カッコウ」という特徴的な鳴き声から名付けられた夏鳥です。灰色の体で、お腹に黒い横斑があります。巣を作らず、他の鳥の巣に托卵する習性がり、早く孵化した雛鳥は仮親の卵を巣の外へ放り出してしまいます。

・トマト
トマトは、一年を通して店先に並ぶ野菜ですが、初夏のものは糖度が高く、味も濃いと言われています。トマトの赤い色素はリコピンという成分で、動脈硬化予防、老化予防、血糖値改善などに効果があります。

・うつぼ草
周囲の季節に逆らうように夏には枯れてしまう花。名前にある「うつぼ」とは武士が矢を持ち歩く時に入れていた長い籠のこと。冬に咲く花の形がこの籠によく似ているため、この名前が付けられました。




今週の16日から20日までの5日間を芒種の末候『梅子黄』(うめのみきばむ)と言います。
「梅雨」という言葉には、諸説ありますが、梅の実が熟す時期という意味があり、「つゆ」「ばいう」と読みます。
その言葉のとおり、青々と育っていた梅の実が、梅雨入りにともなって黄色く色づきはじめるのです。この期間中、雨がほとんど降らないことを「空梅雨」といいます。ちなみにカビ(黴)が生じやすい時期ということで黴雨(ばいう)と書くこともあります。

【この時期の特徴】
・かたつむり
渦巻き型の殻が特徴の巻貝の仲間。カタツムリは雌雄同体の生き物で、梅雨の時期に交尾をします。「恋矢」(れんし)と呼ばれる生殖器を、お互いに突き刺して、精子を交換し、それぞれのカタツムリが出産します。

・鮎(あゆ)
だいたい六月から七月にかけて、各地の川でアユ釣りが解禁されます。
アユはキュウリに似た独特の香りを放つことから「香魚」(こうぎょ)とも呼ばれます。
味のよい魚で、釣ったアユをその場で処理した塩焼きは絶品です。

・父の日
六月の第三日曜日は、父親に日頃の感謝を伝え、労う日です。
「父の日」の提唱者であるドット夫人が、この日に父親の墓前にバラを捧げたことから、アメリカではバラを贈る風習があります。日本ではネクタイや靴下などを贈ることが多いようです。
 
今週の6月5日から二十四節気の『芒種』(ぼうしゅ)に入ります。
6月5日から10日までの5日間を『芒種』の初候『蟷螂生』(かまきりしょうず)と言います。
蟷螂は、力が及ばない相手にも立ち向かう勇敢な虫です。
その精神にあやかって、ブレない心作りに励み、運気を呼び込みましょう。
京都の祇園祭では、神の使者として崇められているようです。

春に卵が孵化した蟷螂の子どもたちが成長し、立派な姿で現れる季節です。
三角形の頭に鎌のような前足を持つ蟷螂は、動いている獲物しか狙わない生粋のハンター。
獲物を狙う前に、前足をこすりつけるような仕草をすることから、拝み虫とも呼ばれます。
蟷螂は稲や農作物に手をつけず、害虫を駆除してくれるため、畑の益虫としても親しまれています。

この時期の特徴
・五月富士(さつきふじ)
旧暦五月ごろの富士山のことを「五月富士」(さつきふじ)と言います。
雪が解け、夏の山としての顔を見せ始めた富士の山を言い表した言葉です。
夏の季語で、清々しい青空の下、悠然とそびえ立つ姿が映えます。

・真魚鰹(まながつお)
カツオとはまったく違う魚で、体が平たく、やや菱形をしています。
瀬戸内海でよくとれることから、関東よりも関西で食されることが多いです。
味は濃厚で、西京焼きなどにして食べられます。

・玉蜀黍(とうもろこし)
タンパク質や食物繊維など栄養が豊富な食物です。長く伸びたヒゲの正体はめしべで、絹糸(けんし)と呼ばれます。粒の一つ一つから伸びているので、ヒゲが多いほど中身の粒も多くなります。「とうきび」とも呼ばれます。

・紫陽花(あじさい)
梅雨を象徴する花で、湿気のある半日陰を好んで咲きます。
日本固有の花で『万葉集』にも歌があります。
青紫色の花が一般的ですが、白色や淡紅色などの品種もあります。
今週の5月26日から5月30日までの5日間を小満の次候『紅花栄』(べにばなさかう)と言います。
紅花の花が盛んに咲く時期。紅の染料の材料となる紅花は、黄色の花を咲かせます。
古代エジプトからシルクロードを通って日本に渡り、平安時代から栽培されてきました。
中国の呉からきた藍色という意味で「呉藍」(くれのあい)と呼ばれ、それが転じて「紅」(くれない)となりました。藍色というと青系の色を思い浮かべますが、当時は色の種類に関係なく染料の意味で「藍」と呼んでいました。

この時期の特徴
・紅花の開花(べにばなのかいか)
山形県高瀬地区周辺には、多くの紅花畑があります。
江戸時代、最上川流域では「最上紅花」の栽培が盛んに行われ、紅花商人が活躍しました。
現在でも地域の伝統的な花として、栽培され続けています。

・てんとう虫
半球形のフォルムと背中の斑点模様が愛らしいてんとう虫。
菜の花や紅花につく害虫のアブラムシを食べてくれるため、昔から人々に親しまれてきました。背中に七つの斑点があるナナホシテントウをはじめ多くの種類がいます。

・紫蘇(しそ)
今では一年中出回っているシソですが、本来は初夏から盛夏にかけてが旬です。
葉は香りが良く食用にも用いられます。
体を温める効果があるので、夏場の冷え予防にも最適です。

・金魚草(きんぎょそう)
金魚草の花は名前の通り、ひれの大きな金魚に似た形をしています。
色も赤色、白色、黄色、紫色、桃色と数が多く、華やかな見目の夏の花です。
青空の下で、風に揺れる姿はまるで優雅に泳ぐ金魚のようです。
今週の5月11日から5月15日目での5日間を立夏の次候『蚯蚓出』(みみずいずる)と言います。
蚯蚓は(みみず)は初夏の日差しの下を這いまわる薄いピンク色の虫です。
他の生き物たちが目覚める三月の『啓蟄』(けいちつ)から出遅れて、ようやく地中の蚯蚓が目覚め、地上に這い出てきました。
昔から「蚯蚓のいる土は良い土だ」と言われるように、土中を豊かにしてくれる益虫です。
こうしている間にも、夏に向けて、せっせと土を耕してくれているのでしょう。

この時期の特徴
・薫風(くんぷう)
新緑の香りを運ぶ、爽やかな初夏の風。「風薫る」とも言います。
この時期は、肌寒さが去り、夏の気配を感じ始めます。

・玉筋魚(いかなご)
日本各地でとれる魚。主に稚魚をしらす干しや佃煮にして食べることが多く、生後三ヵ月から四ヵ月のものを「新子」(しんこ)と呼びます。兵庫県では、新子を生姜と醤油で佃煮にした「くぎ煮」が食べられています。

・不如帰(ほととぎす)
「テッペンカケタカ」という特徴的な鳴き声で、夏の到来を教える渡り鳥。五月上旬に日本に渡来します。漢字表記や別名が数多くあり、文目鳥、妹背鳥、黄昏鳥、偶鳥、卯月鳥などと呼ばれます。
 
今週の5月5日から二十四節気は立夏(りっか)に入ります。
5月5日から10日までの5日間を立夏の初候『蛙始鳴』(かわずはじめてなく)と言います。
冬眠から目覚めた蛙たちの鳴き声が聞こえはじめる、夏の入り口の季節です。
思わずウトウトしてしまう、のどかな春の陽気に誘われて出てきた生き物たちが、夏に向けて本格的に始動します。
とくに田んぼの多い地域では、蛙たちの求愛の歌が、あちらこちらで昼夜問わずに鳴り響き、否が応でも、夏の訪れを知らされることでしょう。

この時期の特徴
・雨蛙(あまがえる)
体長4センチほどの黄緑色の小さな雨蛙。
湿度に敏感で、雄は夕立の前に高い声で鳴くと言われています。
さまざまな種類の鳴き声があり、繁殖期の求愛の声、危険を知らせる声などを使い分けて、コミュニケーションをとります。

・端午の節句
5月5日に、男子の出世と息災を祈る行事。菖蒲湯に入り、柏餅やちまきを食べ、邪気を払います。鯉のぼりを上げるようになったのは江戸時代から。武士がこの日に武家飾りを立てたことを真似て、町人も出世魚である鯉をのぼりとして立てはじめました。

・粽(ちまき)
端午の節句で、柏餅と並んで食べられる縁起物。
笹の皮に包まれています。
笹の中身は、葛粉に砂糖を入れ、こねて蒸した餅菓子であったり、もち米を蒸したおこわであったりと、地方によって違います。

・若布(わかめ)
味噌汁の具や酢の物などでなじみのある海藻。古くから食され、『古事記』や『万葉集』などにもその名前が見られます。
ミネラル・カルシウムやカリウム、亜鉛などの栄養分が豊富です。
今週の4月30日から来週の5月4日までを穀雨の末候『牡丹華』(ぼたんはなさく)と言います。
咲き乱れる花のなかでも、別格の気品と美しさを誇り「百花の王」と称される牡丹が花開く季節です。美人を例える言葉に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とあるように、牡丹は古来、美の象徴とされてきました。

この時期の特徴
・八十八夜
そろそろ茶摘みが始まる頃です。立春から数えて八十八日目、5月2日頃のことを「八十八夜」といいます。この日に手摘みした茶葉は、古くから、不老長寿の縁起物として重宝されてきました。
また「母の日」に健康を願う贈り物としても喜ばれます。

・初ガツオ
江戸時代には「女房を質に入れても初ガツオ」という川柳が詠まれ、借金をしてでも食べたいと言われました。太平洋の黒潮に乗り、春にやってくる「初ガツオ」は、脂ののった秋の「戻りガツオ」に比べて、さっぱりした味わいです。
 
今週の4月15日から4月19日までの5日間を『虹始見』(にじはじめてあらわる)と言います。
春が深くなるにつれて空気に水分が含まれるようになると、雨上がりの空に虹がかかるようになります。春の気まぐれなにわか雨があがり、陽光の下でふとした瞬間に見える春の虹は、夏の虹と違い、すぐに消えてしまう儚(はかな)い存在です。昔から様々な国で、神聖なものと考えられており、古代中国では虹の正体は龍だとも考えられていました。

この時期の特徴
・春時雨(はるしぐれ)
春に降るにわか雨のこと。冬に降る鋭くて冷たい時雨に比べ、霞がかった柔らかい春時雨は、冬から春への季節の移ろいを感じることが出来ます。大粒の雨が降った後には大きな虹を見ることが出来ると言われています。

・雨前茶(うぜんちゃ)
お茶の本場・中国では清明が訪れるよりも先に摘んだ新鮮な茶葉で淹れたお茶を明前茶、穀雨の前に摘まれた茶葉で淹れたお茶のことを雨前茶といいます。一番茶として人気なのは明前茶ですが、雨前茶には明前茶よりも芳醇な味わいと香りがあります。

・͡小楢(こなら)
公園や広場などによく植えられている木で、灰黒褐色の樹皮を持ちます。春には長楕円の青々しい葉をつけ、黄緑色の花を垂らすようにして咲かせます。秋になると風物詩であるドングリを実らせます。

・飛魚(とびうお)
発達した胸びれを翼のように広げて波間を飛ぶ魚です。一説には、一回の飛行で数百メートルも飛行したという記録もあるとか。
脂肪分が少なく淡白な白身魚で、刺身やタタキ、塩焼きにしても美味。地域によって「アゴ」「トビ」とも言われています。
今週の4月5日から二十四節気が『春分』(しゅんぶん)から『清明』(せいめい)に移ります。
清明とは『清浄明潔』(せいじょうめいけつ)という言葉を省略したもの。万物が清らかで、生き生きとしている様子を表しています。
沖縄では「清明祭」(シーミー)という先祖供養行事があります。
4月5日から9日までの5日間を『玄鳥至』(つばめきたる)と言い、燕の飛来は本格的な春の始動と、農耕を始める合図です。また昔の日本では、燕は海のかなたにあると信じられた常世(とこよ)の国と往来すると思われていました。

この時期の特徴
・ひこばえ
樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のことをひこばえと言います。春から夏にかけて多くみられる現象です。「ひこ」とはひ孫のことを指す言葉です。太い樹木に新しく芽生えた小さい若芽のことをひ孫にたとえたのでしょう。

・花まつり
灌仏会(かんぶつえ)とも呼ばれる4月8日の行事で、お釈迦様の生誕を祝います。さまざまな花で飾った花御堂を作り、中に誕生仏を安置します。お釈迦様が生まれたとき、甘露の雨が降ったとされていることから、甘露を意味する甘茶を像に注ぎます。

・アスパラガス
春から初夏にかけてが旬の野菜。栽培方法の違いで色が異なり、発芽後に盛り土をして栽培すると白色に、盛り土をせず、日光に当てて育てると緑色のアスパラガスになります。また、疲労回復にいいアスパラギン酸が豊富です。

・燕(つばめ)
南方で冬を越した燕が日本に戻り、巣作りを始めます。燕は穀物を荒らす害虫を退治してくれる鳥として大事にされました。燕が巣をかけると、その家は幸せになるとも言われ、巣立ちしたあとも巣をそのまま残す風習がある地域もあります。
 

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今週の3月31日から4月4日までの5日間を春分(しゅんぶん)の末候『雷乃発声』(かみなりすなわちこえをはっす)と言います。
桜が盛りを終えると、空の天気が怪しくなってきます。
春には寒冷前線の通過によって雷が起こりやすくなります。気温が下がり、農作物に影響を与えることもあります。春に鳴る雷のことを春雷と呼びます。春雷は夏の雷と違い、短く鳴るのが特徴です。
やっと訪れた春がまた遠くなったようにも思いますが、春雷は田植え前の、恵みの雨を呼ぶきざしとしての一面もあるのです。

この時期の特徴
・春暁(しゅんぎょう)
春の夜明けを表す言葉で、夜明けの気配を感じながらも、まだまだ薄暗い時分です。
冬のかたく張りつめた空気と違い、暖かみを感じます。
「春は曙」という言葉もあり、曙は暁よりもあとの、空が白みかける時分です。

・鯛茶漬け(たいちゃづけ)
縁起物としてよく祝い膳に用いられる鯛。平安時代から朝廷への貢ぎ物されるなど、特別な扱いを受けていました。鯛の切り身を醤油に漬け込み、ご飯に乗せて薬味とお茶をそそいだ鯛茶漬けは、ちょっとした贅沢です。

・タラの芽
山の斜面に生えていることの多い山菜。穂先が鮮やかな緑色で、高さは4メートルほどになります。トゲがある為採取するときは要注意。葉酸やビタミンEが豊富で、天ぷらや唐揚げ、おひたしにして食べます。

・タンポポ
タンポポには、日本の在来種である関東タンポポと、外来種である西洋タンポポの二種類があります。花の真下の部分がめくれて反り返っているのが、西洋タンポポです。西洋タンポポは夏も咲きますが、関東タンポポは春の短い期間にしか咲きません。

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今週3月26日から来週の3月30日までの5日間を春分(しゅんぶん)の次候『桜始開』(さくらはじめてひらく)と言います。
桜前線が北上するとようやく春の風物詩である桜が花開きます。
満開の桜の豪華さと、すぐに散りゆく儚さは、古くから多くの人々の心を魅了してきました。
この時期、まだ桜が咲いていなくても桜の木に触れてみましょう。
何世代にもわたり眺められてきた桜から健康長寿の力が授かります。また桜の香りを楽しみながら桜餅を食すと開運につながりますよ
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今週の3月16日から3月20日までの5日間を、啓蟄(けいちつ)の末候『菜虫化蝶』(なむしちょうとなる)と言います。菜虫とは青虫のことで、主にモンシロチョウの幼虫を指します。さなぎが羽化し蝶の姿へと生まれ変わる幻想的な季節です。浮世離れした美しさを持つ蝶は、別名を「夢見鳥」(ゆめみどり)といい、これは中国戦国時代の思想家・荘子の代表作『胡蝶の夢』の説話に由来します。蝶にまつわる逸話は多く、ギリシャ神話では魂の象徴とされ、人間の死後、霊が蝶に変わるという話は各国に存在しています。

≪この時期の特徴≫
・花笑む(はなえむ)
花が咲くことを「花笑む」と表現することがあります。「笑む」とはにっこり笑うこと。「咲む」(えむ)とも書きます。満面の笑みを見せてくれる色とりどりの花を見ると、思わず幸せな気持ちになり、自然に頬から笑みがこぼれてしまいます。

・猫柳(ねこやなぎ)
猫のしっぽのような、銀色をしたふわふわの花穂(かすい)の植物です。そのかわいらしい見た目から華道の花材に用いられることもあります。野山の水辺に生えており、花穂がつけば春の知らせです。

・紋白蝶(もんしろちょう)
白い羽に斑点が特徴の小さな蝶。春から姿を見せはじめ、ひらひらと花の間を飛び回ります。成虫の寿命は二週間ほどしかなく、可憐ではありながらも、はかない存在。秋までに五回ほど世代交代を繰り返します。

・浅蜊(あさり)
石器時代から食されていたとされる日本の代表的な貝。汁物、酒蒸し、佃煮など多くの料理で親しまれています。どこの干潟でも「あさると出てくる」ため、「あさり」と名付けられました。
今日3月3日はひな祭りですね。正式名称は上巳の節句(じょうしのせっく)と言います。桃の節句とも言いますね。女子のいる家庭で飾られるひな人形は、古くはもっと素朴な人形で、人間の身代わりとして穢れや厄災を映したあと川に流していました。

この時期の旬の物
・蛤のお吸い物
ひな祭りに欠かせないハマグリは春が旬。ハマグリの殻は対の物以外は合わないところから、夫婦円満、良縁をもたらすと言われています。お吸い物や酒蒸しにして家族の絆や新たなご縁を祈願しましょう。

・菜の花
黄色くて小さな花をつける春の花。花が咲く前のものは食材としても親しまれており、おひたしや和え物にしたりして食します。柔らかくてほろ苦い葉にはタンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養素が豊富です。

 
先週の2月23日から今週の2月27日までを雨水の次候『霞始靆』(かすみはじめてたなびく)と言います。春の早朝、遠くの山々に霞がたなびいている情景を見ることが出来ます。
この時期の大気には水分や細かい塵が多く含まれるため、遠景が薄くぼやけて白んで見えることがあり、このような現象を「霞」と言います。
ちなみに「霞」という表現は朝にしか使いません。夜の場合には「朧」(おぼろ)と呼んで、使い分けるのです。

この時期の特徴
・猫の恋(ねこのこい)
「猫の恋」とは、早春の猫の発情期を表す春の季語で、この時期になると、家の外から一晩中、野良猫たちの恋に狂った鳴き声が聞こえてきます。荒々しい喧騒も「猫の恋」と言葉にするとどこか切なく風情の一つに感じます。

・辛子菜(からしな)
ピリッとした辛みがクセになる辛子菜。産地である石川県では「金沢の伝統野菜」に認定されています。葉や茎を油で炒めたり、おひたしにしたりするほか、サラダや漬物などにして食します。

・檸檬(れもん)
艶やかなイエローが美しい果物。ビタミンCの代名詞とされていますが、実はクエン酸も豊富です。また、レモンの香りにはリラックス効果もあるといわれ、料理やデザートをフレッシュに彩ります。

・年越し蜻蛉(としこしとんぼ)
多くのトンボの仲間はヤゴの姿で越冬しますが、アオイトトンボの仲間には成虫の姿で冬を越す「年越し蜻蛉」がいます。
樹木の皮の隙間や草の陰で寒さを凌ぎ、春になると交尾をはじめます。

今週の2月19日から二十四節気が『立春』(りっしゅん)から『雨水』(うすい)に移ります。
雨が降って土が湿り潤う頃です。雨水は昔から農耕をはじめる時期の目安にもされてきました。ぬるんだ雨水が草木の芽生えに働きかけ、萌芽(ほうが)のきざしが見えてきます。
2月19日から23日までの5日間を雨水の初候『土脉潤起』(つちのしょううるおいおこる)
と言いますが、中国では『獺祭魚』(たつうおをまつる)という候でした。獺(かわうそ)はその愛くるしい姿が水族館でも人気のイタチ科の動物。春になり、漁をはじめた獺たちは手先が器用で、川でとった魚を岸に並べる習性があります。その姿が昔の人には、まるで「魚を供物として並べて、先祖を祀っている」ように見えたのでしょう。

この時期の特徴
・春泥(しゅんでい)
雪解けにぬかるんだ春の地面のことを意味します。靴が泥で汚れてしまう厄介さもありますが、来たるべき春に向けて、水が土を潤し、草木が芽生える準備をしていると思えば、待ち遠しい気分になります。

・パンジー
赤や黄、紫など色とりどりの花を咲かせるパンジーは、まだ寒さの残る時期から咲きはじめます。フランス語で「思考」を意味する「パンセ」が語源で、花を人の顔に見立て、まるで小首を掲げているように見えることから名付けられました。

・竹麦魚(ほうぼう)
羽のように広がる大きな胸びれが特徴的な魚。水深100メートル前後の砂泥地に生息し、海底を這ってエサを探す姿から「這う魚」転じて「ほうぼう」と名付けられました。淡白で上品な白身魚で、様々な料理に使用されます。

・高菜(たかな)
幅が広く大きな葉が特徴的な高菜。塩漬けにした高菜漬けが白米によく合う、旬の葉の物です。奈良時代から平安時代にかけて日本に持ち込まれ、九州地方で盛んに栽培されました。また、近畿地方には海苔の代わりに高菜漬けを巻いたおにぎり「めはり寿司」という郷土料理もあります。

今週の2月9日から13日までの5日間を立春の次候『黄鶯睍睆(うぐいす なく)』と言います。
鶯の鳴き声が、春の寒空に響き渡る時節です。候名の「黄鶯」はうぐいす、睍睆」(けんかん)は美しい声や姿形を意味する言葉。鶯といっても中国に生息する高麗鶯のことで、日本とは別種の鳥になります。全身が黄色く、目から後頭部にかけての黒い模様が美しい鳥です。
七十二候が中国から日本に渡り、日本の気候に合わせて改訂されていくうちに、日本人になじみのある鶯へと変わりました。


この時期の特徴
・鶯の声(うぐいすのこえ)
「ホーホケキョ」という鳴き声が聞こえたら、春が訪れる合図です。鶯は冬の間は山の中で過ごし、春になると平地へ下りてきます。早春に美しいさえずりを聞かせてくれることから「春告鳥」(はるつげどり)として、古くから親しまれています。

・さやえんどう
早採りしたえんどう豆のこと。さやがついたままなので、シャキシャキとした食感が楽しめます。ビタミンCやカロテンなどの栄養も豊富な春の野菜で、汁物や煮物に使われます。
今週の2月4日は立春ですね。旧暦ではこの日を元日としていました。
2月4日から2月8日までの5日間を立春の初候『東風解凍』(はるかぜこおりをとく)と言います。何か始めたい事や願い事を紙に書いて、部屋の東側に貼り一年の開運を祈願すると良いと言われていますよ春は「晴る・張る」などに通じ、新規スタートにふさわしい時です。

この時期の特徴
・春一番(はるいちばん)
春一番とは、冬の終わりと春のはじまりを教えてくれる南寄りの強風のこと。
立春から春分の間に初めて吹く南寄りの毎秒8メートル以上の速さの風を指し、毎年、気象庁が発表します。この風が吹くと気温が上がり、雪解けが始まります。

・蕗の薹(ふきのとう)
凍った大地の下から現れる春の山菜。蕗のつぼみの部分にあたり、まだ硬くて開いていないものが食べ頃です。独特の青い香りとほろ苦さが美味で、天ぷらにしたり、焼いたり、煮物にしたりして楽しみます。

・目白(めじろ)
黄緑色の可愛い小鳥。名前通り、目のまわりが白く縁取られています。ブラシのような舌を持ち、花の蜜や果汁などを吸います。とくに桜の花の蜜を好むようで、桜の花が咲く頃には枝の上に止まった姿がよく見られます。

・初午(はつうま)
二月の最初の午の日。この日に稲荷神が馬に乗って降臨したという信仰から、稲荷神社の祭日とされ、各神社は稲荷詣に来た人々でにぎわいます。もともとは五穀豊穣を祈る行事でしたが、近年では商売繁盛を祈願する人も多いようです。
今週の1月30日から来週の2月3日までを大寒の末候「鶏始乳」(にわとりはじめてとやにつく)に入ります。大寒の期間に生まれた卵は「大寒の卵」と言って縁起物とされています。食べると体が丈夫になり黄身の色から金運が上がると言われています。大寒の期間に購入した卵を食べてもご利益がありますよ。

この時期の特徴
・デコポン
「デコポン」とは熊本果実連が所有する登録商標で、正式な品種名は不知火(しらぬい)といいます。糖度13度以上、クエン酸1%以下のものを「デコポン」として出荷して良いと定められています。

・恵方巻
節分に穴子。しいたけ、デンブ、カンピョウ、キュウリ、たまご、高野豆腐など7種類の具材の恵方(縁起の良い方角)を向いて、無言で丸かじりすると神様のご利益があるとされています。諸説ありますが、7つの具材は「七福神」を表すと言われています。

・節分
節分とは、季節を分けるという意味があり、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指します。暦の上では立春は1年の始まりなので、古い年の邪気を払うために、豆をまいて鬼を退治し、新しい年を迎えるという風習が伝えられています。
 
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今週の1月21日から二十四節気『大寒』(たいかん)に入ります。
最後の二十四節気であり、寒さのピークを迎える時期になります。この頃、柔道・剣道などの武道や芸事においては、肉体と精神力を鍛え養う寒稽古が行われます。一年で一番つらい時期ではありますが、言い換えれば、これ以上のつらさがもう訪れない時期でもあります。
この時期、井戸水の温度が低く雑菌が少ないので「大寒の日の水は腐らない」と言われ、昔から味噌や酒の仕込みをしていました。大寒の期間の朝にコップ一杯の水を飲んで体内を浄化しましょう。

この時期の特徴
・南天(なんてん)
真っ白な花を咲かせたあと、鮮やかな赤い実をつけ、お正月の飾りにも登場します。葉や実は昔から薬効があるとして、せきどめや眼病に重宝されていました。
「難を転じる」ことに通じ、現代では庭木に人気の樹木です。

・林檎(りんご)
秋から冬にかけて、蜜がたっぷりの林檎が出回ります。青森県や長野県などの涼しい地域で採れる果物ですが、主な品種は「ふじ」「紅玉」「ジョナゴールド」、青りんごとも呼ばれる「王林」がありますが、日本各地で採れる品種は七十種以上あります。

・ぶり
関東地方では成長するにつれて、ワカシ→イナダ→ワラサと呼び名が変わる出世魚で、縁起がいいとされています。寒い季節に脂がのり、新鮮な身をしゃぶしゃぶや照り焼きにするとおいしい魚です。関西で呼ばれる「ハマチ」も成長するとブリになります。
 
今週の1月16日から来週の20日までの5日間を小寒の末候『雉始雊』(きじはじめてなく)と言います。
童話『桃太郎』でおなじみの雉(きじ)ですが、この時期には雉の雄の鳴き声が響いていたそうです。雄の雉は真っ赤な肉垂れを揺らしながら、必死に「ケーンケーン」と甲高い声を出して雌へと求愛を示します。
雉は日本の国鳥です。美しい羽の色が重宝されました。

この時期の特徴
・雉の母衣打ち(きじのほろうち)
母衣打ち(ほろうち)とは、雉が翼を激しくはばたかせ、音を立てる行為のことです。人の頼みをそっけなく拒絶するさまを「けんもほろろ」といいますが、「けん」は雉の鳴き声、「ほろろ」は母衣打ちのことだそうです。

・あんこう
平たく大きな口、頭にアンテナのような突起を持ち、ユニークな姿で知られるアンコウ。食用にはヒレ、皮、エラ、肝臓、胃袋、卵巣、身と捨てるところがなく、「アンコウの七つ道具」と呼ばれます。とろりとした食感のアン肝は、アンコウ鍋として人気です。

・水菜
京野菜の一つで、シャキシャキとした食感と、鮮やかな色合いがサラダや鍋物などに人気の野菜です。肥料を使わず水と土だけで育てられたことから、水菜と名付けられました。京都や大阪で食べられる「はりはり鍋」に欠かせない野菜です。

・小正月(こしょうがつ)
日本では古くから、元日から七日までを「大正月」(おおしょうがつ)、14日から16日までの三日間、もしくは15日を「小正月」(こしょうがつ)と呼んできました。この日には、柳の枝に紅白色の餅や飾りをつけて稲穂に見立てた「餅花」(もちばな)が飾られ、その年の豊作を祈ります。
今週の8月23日から二十四節気『処暑』に入ります。処暑には暑さが止むという意味があります。蒸すような残暑が続く中、少しだけ涼やかになった初秋の風が吹き渡る頃です。
空を見上げれば「行き合いの空」が見られるかもしれません。夏の入道雲と秋のすじ雲が、同じ空に現れて行合う。夏から秋に移りつつあるこの時を象徴しているかのような光景です。

この時期の特徴
・綿花(めんか)
「綿花」とは綿の花のことではなく、綿の種子についた実綿のことを指しています。開花してから50~60日あとに成熟した実が割れ、中から白くて柔らかな綿毛が現れます。その様子は、まるで華が開いてるかのように見えます。

・葛切り
秋の七草のひとつでもある「くず」を原料にした、和スイーツの代表格。まだまだ暑い日も多いこの季節、涼を求めるにはぴったりかもしれません。デザートだけでなく、春雨と同じような使い方で、料理に使うこともできます。

。駒鳥(こまどり)
雀ほどの大きさの小さな鳥で「ヒンカラヒンカラ」と力強く鳴く声が、馬のいななきに似ていると、駒鳥(こまどり)という名が付きました。うぐいす、おおるりと並んで、日本三大鳴鳥に挙げられているほど有名な鳥ですが、最近は生息数が減少し、見かけるのが珍しい野鳥になってしまいました。

・梨
主に和梨、洋梨、中国梨の三種類があります、日本でよく食べられている和梨と洋梨は、八月下旬から十一月にかけてが旬。和梨にはシャリシャリとした独特の食感があります。
今週の9月2日から7日までの5日間を処暑の末候『禾乃登』(こくものすなわちみのる)と言います。黄金色に輝く稲穂が、涼しげな秋風にそよぎ、大きく波打つ季節。「禾」(のぎ)は稲穂が実り、その豊かな頭(こうべ)を垂れている様子を、「登」は作物が成熟する様子を表しています。稲の実である米は、はるか昔、先史時代から私たち日本人にとって重要な食べ物として栽培されてきました。命のもとともいえる稲の海原……。その光景に、人々は喜び、色めき立ちました。

この時期の特徴
・稲穂
誰もが黄金色に輝く穂先を想像する稲穂。ところが、近年、黄金色以外の稲穂が注目されている「祝い酒」と「祝い紫」。
観賞用に交配された稲で、鮮やかな赤色や濃い紫色をしています。稲に「食べる」以外の価値が見出されはじめています。

・サツマイモ
程よい甘みで、料理だけでなく、デザートにも利用できる人気の野菜。食物繊維のほか、ビタミンCもたっぷり。サツマイモの
ビタミンCは熱に強いのも特徴です。中国から沖縄を経由して鹿児島に伝わったことから、薩摩のイモ、サツマイモと呼ばれるようになりました。

・秋刀魚の塩焼き
秋の味覚の代表格とも言えるのが、秋刀魚の塩焼き。たっぷりと脂がのった秋刀魚をパリパリに焼き上げ、大根おろしやすだちを添えていただきます。軽く振った塩が臭みをとり、旨みを引き出します。

・松虫(マツムシ)
文部省唱歌『虫のこえ』の中で「ちんちろ ちんちろ ちんちろりん」と歌われているのがマツムシ。昔はスズムシとマツムシの呼び方が逆になっていたと言います。生息地が開発の影響を受けやすいことから数が減少し、都市部では、その鳴き声を聴くことも少なくなりました。
今週9月7日から二十四節気『白露』に入りました。かすかに秋の気配を感じます。そして11日までの5日間を「草露白」(くさのつゆしろし)と言います。大気が冷え、晴れた秋の夜空が続く頃。この時期の朝には、草の上に露が降り、朝日の中で、白く光っています。
露は、日中の大気中にあった水蒸気が、夜の冷気で冷えたことで凝結し、草木の葉などに結ばれる水滴のことです。露は別名「月の雫」(つきのしずく)と呼ばれます。露が降りる仕組みを知らないかつての人々は、露のことを月の落とした雫だと思ったのでしょう。

この時期の特徴
・御山洗い
富士山麓地方で旧暦7月26日ころに降る雨のことを意味する言葉で、秋の季語です。言葉のとおり、この頃に降る雨は、多くの登山者によって汚れてしまった富士山を洗い清めてくれると解釈されています。

・占地(しめじ)
「香りマツタケ、味シメジ」と言われるほど、味が良いとされます。ただここで言われるシメジは本シメジのことで、一般に出回っているブナシメジとは別物です。シメジを鍋や汁物に入れる時は、水からゆっくりと煮ると、うまみ成分が溶け出して、おいしく仕上がります。

・赤とんぼ
誰もが一度は口ずさんだことがある童謡「赤とんぼ」に歌われている赤とんぼは、アキアカネ、ナツアカネ、ミヤマアカネなどの体の赤いトンボの総称。夏の間は山間部で過ごし、秋風が吹く頃に人々が生活する平野部へ降りてきます。

・重陽の節句
重陽の節句は五節句の一つで、九月九日。 古くから縁起が良いとされてきた奇数(陽数)の中でも一番大きな「九」が重なる日として、陽が重なる「重陽の節句」となりました。延寿の力があるとされる菊を用いて長寿を願うことから「菊の節句」とも呼ばれています。

 
今週の13日から17日までの二十四節気『白露』の次候「鶺鴒鳴」(せきれいなく)の5日間です。小川や沼などの水辺に生息する鶺鴒。繁殖期であるこの頃に「チチン チチン」と高い音の鳴き声を聞かせます。
鶺鴒は雀より少し大きな鳥で、ほっそりとした体に長い尾を持ちます。尾をしきりに上下に振る動きが特徴です。
もともと河原で見られる鳥でしたが、近年は人家近くにも棲みつくようになり、より身近な野鳥となっています。

この時期の特徴
・キノコ狩り
朽ち木や木陰の腐葉土に生えているキノコ。
秋の味覚を求めて、たくさんの人々が森の中へと探しに出かけます。日本は古くから森林が豊富な国。キノコは山の幸の一つとして、昔から味わわれてきました。

・鶺鴒(せきれい)
『日本書紀』にイザナギとイザナミに夫婦和合の方法を教えた鳥として登場。
そのためか「教え鳥」「恋教え鳥」まどという異名もあります。イシタタキ、ニワタタキなどと地面を叩くように尾を振って歩く愛らしい姿を表した名でも呼ばれます。

・栗ご飯
ふっくらと炊き上がった、真っ白なご飯と黄金色の栗のコントラストが目にもおいしい栗ご飯。味付けは塩のみで、ご飯と栗、それぞれの優しい甘みを味わいます。栗の皮をむくのが少し大変ですが、水にしばらく漬けて皮を柔らかくしておくのがコツです。

・白粉花(おしろいばな)
夕方に、赤や黄色、紫、白の花を咲かせ、翌朝にはしぼんでしまう花。
熟した種を割ると、中からおしろいのような白い粉が現れることからこの名がつきました。人目を避けるように夕方から咲き始め、すぐにしぼんでしまうため「内気」という花言葉あります。

今週の9月28日から10月2日までの5日間を秋分の次候(じこう)『蟄虫坏戸』(むしかくれてとをふさぐ)と言います。私たちが秋の風情を感じている頃、虫たちは一足早く冬眠の支度を始めます。10月1日前後を目安に衣替えをされると良いかもしれませんね。衣替えをし、季節感を味わうことによって、秋を楽しむ心の余裕が運気を上げていきますよ

この時期の特徴
・零れ萩(こぼれはぎ)
初秋に咲き誇った萩の花が、散り落ちる様子を表した言葉です。古来、人々は鮮やかな紫色の萩の花が風に揺れ、こぼれるように散りゆく姿に美しさと切なさを感じ、季節の風物詩として愛でました。

・コーヒー
国際協定で、コーヒーの新年度は10月からと定められています。そこで、コーヒーにとっての元日に当たる10月1日が「コーヒーの日」。「読書の秋」という言葉もあるこの季節、コーヒーの香りを楽しみながら、本を読んで過ごす贅沢な一日はいかがですか。

・鳶(とび)
タカ目タカ科の鳶は、日本で一番身近な猛禽類(もうきんるい)。上昇気流にのって輪を描きながら空へ舞い上がり「ピーヒョロロロ」と鳴く姿は、日本人にとってなじみの深いものです。土木建設業の職人を鳶(とび)と呼びますが、それは彼らが持つ鳶のくちばしに似た鳶口(とびぐち)という道具が由来だと言われています。

・鮑(あわび)
4~5個の穴が並ぶ殻が特徴的なアワビ。この穴は成長とともに、新しいものができると、古い穴から閉じていきます。コリコリとした食感を楽しむ高級食材で、刺身や酒蒸し、ステーキなどで食べられます。夏から出回りますが、産卵期が近づく秋になると実が大きくなります。

 

10月8日から二十四節気が「寒露」(かんろに入ります。秋が深まり、朝と晩の冷え込み厳しくなってくる頃ですね。また10月8日から12日までの5日間を寒露の初候『鴻雁来る』(こうがんきたる)と言います。燕(つばめ)と入れ代わるように、雁が日本に渡ってくる時期。その年の秋、最初に北方から渡ってきた雁のことを「初雁」(はつかり)と呼びます。

この時期の特徴
・雁渡し(かりわたし)
初秋から中秋にかけて吹く北風のこと。ちょうど雁が渡ってくる頃に吹くので「雁渡し」と呼ばれるようになりました。この風が吹くと、一気に空気が秋らしくなり、空が澄み渡ります。「青北風」(あおきた)とも呼ばれます。

・芭蕉忌(ばしょうき)
江戸時代の俳人・松尾芭蕉が大坂で客死したのは1694年10月12日のこと。京都円山公園に建てられた芭蕉堂では、この日に芭蕉を偲び、句会と法要が行われます。

・北寄貝
北海道や東北で食べられている貝で「北に寄った貝」ということから「北寄貝」(ほっきがい)という名前が付きました。10センチ近くになる大型の貝で、独特の甘みがあります。生食のほか、炊き込みご飯、煮つけなど、色々な調理法で楽しめます。

・コオロギ
「枕草子」(まくらのそうし)にも記述があるほど、古くから親しまれてきた虫。「コロコロコロ」「ヒヨヒヨヒヨ」という美しい鳴き声をあげはじめる頃です。11月には一生を終えてしまうコオロギ。秋に成虫になると夜ごと鳴いて求愛をしているのです。
今週の10月13日から17日までの5日間を寒露(かんろ)の次候『菊花開』(きくのはなひらく)と言います。秋空が晴れることを「菊晴れ」(きくばれ)といいます。晴れ渡った秋空の下、ひと息つくと気分が一新します。古くから菊は最も品格のある花とされ、邪気を払う不老長寿の薬効があると言われています。

この時期の特徴
・鶉(うずら)
小さな頭にまるまるとした胴体が愛らしい鳥。野生の鶉は、秋の終わりに越冬のため、日本列島を北から南へと移動します。平安時代の書物に肉の調理法が残され、室町時代にはペットしても愛されていたという記録もあるようです。

・どんぐり
ドングリは͡小楢(こなら)、水楢(みずなら)、樫(かし)など、ブナ科の木の実の総称です。「どんぐりころころ・・・」と童謡にも歌われており、昔の子供たちにとっては格好のおもちゃでした。秋になると神社の境内や裏山でドングリを拾い、コマややじろべえを作って遊びます。

・いちじくの揚げ出し
「無花果」(いちじく)という字を書きますが、実際には花がないのではなく、実の中に無数の小さな花を咲かせます。「無花果」を揚げて合わせ出汁をかけた揚げ出しは、甘さと酸っぱさが合わさります。
 
今週の18日からの5日間を寒露(かんろ)の末候『蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)』と言います。秋が深まり、キリギリスが家の戸口で鳴き声を聞かせてくれる頃。と言っても、キリギリスは夏の日中に鳴く虫。実はここに出てくるキリギリスはコオロギのことを指しています。
平安時代、人々がキリギリスのことをコオロギと呼んでいたのが、この候名になった理由です。恋の季節も盛りの頃、未だ実らない思いを胸にコオロギが鳴き続けます。

この時期の特徴
・虫の音(むしのね)
秋の夜長に耳を澄ませば、マツムシやスズムシ、コオロギなど秋虫の声が聞こえてきます。日本には古くから虫の音を愛でる文化があります。平安時代には貴族たちの間で、虫籠の中に鳴き虫を入れて楽しむことが流行していました。

・秋桜(コスモス)
和名を「アキザクラ」と言います。秋桜という感じをそのまま「コスモス」と読むほど、日本では馴染み深い秋の花です。美しい花を咲かせることからギリシャでは「飾り」という意味を持ちます。

・蕪(かぶ)
日本には奈良時代以前に伝わったと言われる蕪。江戸時代には全国で栽培され、それぞれの土地ならではの品種もたくさん生まれました。春と秋に収穫されますが、寒いと一段甘みが増すので、十月から十一月の秋の蕪が美味とされます。

・栗渋皮煮(くりしぶかわに)
秋の味覚として、料理にもお菓子にも使われる栗。鬼皮だけをむいた栗をまるごと使うスイーツが栗渋皮煮です。作り方は、アクを抜いた渋皮つきの栗を砂糖水でコトコト煮るだけのシンプルなもの。手間と時間はかかりますが手作りの味は別格です。

 
今週の2月18日から二十四節気が『立春』から『雨水』に入ります。
今週の18日から来週の22日までを雨水の初候「土脉潤起」(つちのしょう うるおい おこる)と言います。
この時期は、雨が降りそそぎ、土が潤う季節です。古来、農耕の準備をはじめる目安とされてきました。

この時期の特徴
・春泥(しゅんでい)
春泥(しゅんでい)とは雪解けによってぬかるんだ春の地面のことを意味します。
靴が泥で汚れてしまう厄介さもありますが、来るべき春に向けて、水が土を潤し、草木が芽生える準備をしていると思えば、待ち遠しい気分になってきます。

・パンジー
赤や黄、紫…色とりどりの花を咲かせるパンジーは、まだ寒さの残る時期から咲き始めます。
フランス語で「思考」を意味する「パンセ」が語源で、花を人の顔に見立て、まるで小首を傾げているように見えることから名づけられました。

・竹麦魚(ほうぼう)
羽のように広がる大きな胸びれが特徴的な魚。水深100メートル前後の砂泥地に生息し、海底を這ってエサを探す姿から「這う魚」転じて「ホウボウ」と名付けられました。淡白で上品な白身魚で、さまざまな料理に使用されます。

・高菜
幅が広く大きな葉が特徴的な高菜。
塩漬けにした高菜漬けが白米によく合う、旬の葉の物です。奈良時代から平安時代にかけて日本に持ち込まれ、九州地方で盛んに栽培されました。また近畿地方には海苔の代わりに高菜漬けを巻いたおにぎり「めはり寿司」という郷土料理もあります。

 
今週の11月2日から6日までの5日間を霜降(そうこう)の末候『楓蔦黄』(もみじつたきばむ)と言います。野山の葉が色づく、紅葉狩りのシーズンです。紅葉とは楓の別称。名称の由来は「揉み出す」という言葉からきているそうです。かつて、紅花を揉み出して染料をとっていたことから「揉み」という言葉が「紅」を指すようになりました。楓が赤色に変わっていく姿が、紅花から色を揉み出す様子に似ていたことから「もみずる」というようになり、やがて「もみじ」になったそうです。

この時期の特徴
・紅葉(こうよう)
紅葉は樹木の冬支度。
モミジは気温が下がると葉の付け根に層(離層)が出来、葉で作られた糖分が回らなくなります。この糖分が赤い色素(アントシアニン)に変わり、葉が色づき、落葉します。日照が少なくなるため不要な葉をなくすのです。

・サルビア
ブラジルが原産で、秋までに赤や紫の鮮やかな花を咲かせます。ヤクヨウサルビアは「セージ」とも呼ばれ、ハッカのような爽やかさ香りで肉料理の臭み消しにも使われます。丈夫で背が高い植物なので、庭に植えて楽しむことが出来ます。

・ヒヨドリ
「ヒーヨ、ヒーヨ」という鳴き声から名前がついた鳥。ボサボサとした頭と、茶色のほっぺが特徴。庭木の実を食べるのが好きで日本の住宅地でも見かける鳥ですが、海外にはあまり生息しておらず、日本列島の周辺でのみ見られる珍しい鳥です。

・御欠(おかき)
カリッとした食感と香ばしく懐かしい味わい。煎餅との違いは原料にあり、煎餅は私たちが普段食べているご飯のうるち米、おかきやあられはもち米から作られています。餅を小さく切りフライパンで炒って乾燥させ、最後は油で揚げると手作りの味が楽しめます。

本日11月17日は2020年最後の天赦日です。

天赦日は年に5~6日しかない貴重な日で、日本の暦の上で最上の吉日とされています。
また、本日は「甲子」(こうぼくのねすい)の日です。
干支番号1番の日です。この日に何か物事を始めると長く続くと言われています。

本日は天赦日と甲子の日が重なる、貴重な開運日です。
何か新しいことを始めるのにとても良い日です。
みなさん、ぜひ何か始めてみましょう

また、11月17日から21日までの5日間を二十四節気「立冬」の「金盞香」(キンセンカサク)と言います。この時期にキンセンカという名前を聞くと、花好きの人なら、首を掲げてしまうかもしれません。たしか、丸い花を咲かせるキク科の植物で、春に咲く花だったはずでは・・・。
ここでのキンセンカとは水仙のこと。金盞とは水仙の異名です。この花が香る季節という意味です。正しくは「きんさん」と読み、黄金の杯の意味。花びらの中心にある黄色の部分を見立てて名付けられました。

この時期の旬の物
・おでん
寒い季節に食べたくなる日本の料理。具材や味付けは地域によってさまざまで、北海道ではホタテなどの貝、青森では生姜味噌に漬けて、関西では「関東煮」(かんとだき)と呼ばれます。沖縄ではソーセージを入れることも。地域の特色が表れる楽しい料理です。

・コウイカ
体に石灰質の甲を持っていることから「甲イカ」と呼ばれています。肉が厚く柔らかいため、刺身以外にも天ぷらや焼き物としてもおいしく食べられます。皮膚の色を自在に変えられることから「海のカメレオン」とも評されています。

・レンコン
蓮の地下茎の部分を指します。レンコンにある穴は、池や沼、水田などの水の中で、呼吸するための通気口の役割を果たしています。食物繊維が豊富で美肌効果や便秘予防になる働きがあります。

今日12月7日から二十四節気『大雪』に入ります。
真冬と言われる時期になりました。「閉塞」(へいそく)という字には、「ふさがる」という意味があります。重く垂れこめた雲が空を覆い、天地の陽気をふさぎ、本格的に雪が降り始めます。冬の語源には諸説あり、「冷ゆ」という言葉が転じたという説や、寒さには「震う」(ふるう)、寒さが猛威を「振う」という説…。いずれにせよ、冬の寒さは生き物にとって辛く厳しい時期です。

この時期の特徴
・ 猩々木(ショウジョウボク)
洋名はポインセチア。大きく真っ赤な葉が美しい植物です。クリスマスの頃に花を咲かせるため、時期になると鉢や切り花として需要があります。原産地はメキシコで、日本には明治時代に渡ってきたとされています。

・フクロウ
全国の低地から山地の森林に生息しています。フクロウ科のうち「羽角」と呼ばれる飾羽が顔の左右にある種類をミミズクと呼びます。眼が顔の前面についているため、視野を広げられるよう首が180度回転します。

・鯉濃(こいこく)
冬の鯉は「寒鯉」(かんごい)といい、味が良いとされます。鯉を筒切りにして、長時間煮込んだ味噌汁が鯉濃です。濃厚な味で、鯉の代表的な料理の一つ。味噌煮にすることで、鯉の味のクセがなくなり、小骨も食べることが出来ます。
 
今週の12月17日から来週の12月21日までの5日間を二十四節気『大雪』の末候鱖魚群(さけのうおむらがる)』と言います。
この時期には、川を遡上する鮭の群れを見ることが出来ます。鮭の稚魚は川の上流で孵化し、海へと下ります。大海原で立派な鮭に成長すると、産卵のために、生まれ故郷の川に再び戻るのです。普通の鮭一万匹に対し、一~二匹しかとれない幻の魚といわれる「鮭児」(けいじ)は脂ののった若い鮭で、高級食材として寿司店などで珍重されています。

【この時期の特徴】
・鮭の里帰り
なぜ、鮭は自分の生まれた川へと戻ることが出来るのでしょう。この能力を「母川回帰」(ぼせんかいき)といい、最近の研究では、鮭は生まれた川に含まれているアミノ酸を匂いで判断し、それを辿っているという説が有力だそうです。

・胡桃(くるみ)
種実類の中でもタンパク質や脂質が高く、昔は貴重な山の幸として重宝されていました。
名前の由来には諸説ありますが、呉から伝えられた「呉実」(くれみ)が転じてクルミと呼ばれるようになったと言われています。

・紫小灰蝶(むらさきしじみ)
黒色でふち取られた濃い紫色の美しい羽を持つ蝶。しかし、その反面、羽の裏側は枯草のような模様をしています。数匹が集まって移動をし、成虫のまま照葉樹などの葉表に止まって冬を越します。

・焼き鮭
おにぎりや弁当の具材にぴったりの焼き鮭。実は、海で泳ぐ酒には寄生虫がいる為、火を通す必要があります。刺身など生食に用いられるサーモンは、正確には鮭ではなくニジマスという魚。ただし、鮭とマスに生物学的な違いはなく、孵化したあとに川に残る個体と、海に下りる個体で分かれるそうです。
今週の7月28日から二十四節気『大暑』の次候「土潤溽暑」(つちゅるおうてむしあつし)
に入ります。ようやく夏本番で草木がますます緑を深くするのと同時に、大気はじっとりと蒸し暑くなり、地面から陽炎が立ち上ります。
昔の人は逃げ場のない暑さをしのごうと、打ち水をしたり、冷たいものを食べて体を冷やしたり、暑気払いを行ったりしました。
一方で、田畑では、太陽の恵みを受けた農作物が実り始めています。

・草いきれ
夏の猛暑日、太陽が生い茂った草むらを照り付けたことで立ち昇る、ムッとした熱気のことを意味する形で夏の季語です。草むらの中が外気よりも著しく高温多湿になることで発生する現象です。

・ひまわり
その名の通り、太陽に顔を向ける夏の花。しかし、実際には花が開いた後はそれほど動かないそうです。高さ2メートルほどの直立した茎を持ち、鮮やかな黄色の大輪の花を咲かせます。

・ほや
東北地方の夏の珍味。味が良く刺身や焼き物、揚げ物などにして食べますが、奇妙な外見から親しみのない人は敬遠しがちかもしれません。平安時代に書かれた「土佐日記」にもその名を見る事が出来ます。

・ウスバカゲロウ
トンボに似た見た目をしていますが、違う種類の虫。昼は葉の陰で休み、夜になると透き通った羽を広げ、光に向かって飛びます。
幼虫は蟻地獄と呼ばれ、地表にすり鉢形の巣を作り、落ちた蟻や小さい虫を食べます。